球団通算１万号本塁打のボードを手に笑顔を見せる巨人・中井＝東京ドーム【写真提供:共同通信社】

　読売巨人の中井が26日の東京ヤクルト戦（東京ドーム）で記念すべき球団1万号の一発を放った。

　前日に加盟が9999本目のアーチを放って迎えたこの日、1点リードで迎えた4回裏1死走者なしで打席に立つと、「追い込まれていたので、コンパクトに。最後はインコースの球にしっかり体が反応してくれたかなと思います」とフルカウントからヤクルト左腕・岩橋の134キロの内角ストレートを捉えてライナーで左中間スタンドへ。これがプロ野球史上初の球団通算1万号到達。試合後のお立ち台では、「すごく光栄なことだと思いますけど、少し複雑というか僕でよかったかなと思いもあるんですけど、うれしいです」と言いながら、歴史的瞬間を「手応えはよかったんですけど、同時に『あ、やばいな』と思って。でも喜んでもらえてよかったです」と照れ笑いを浮かべながら振り返った。

　この日は相手先発が左腕ということで17日の横浜DeNA戦以来となる久々のスタメン出場で、2回無死1、3塁の場面でも先制打を放って勝利に貢献。「今年は個人的に悔しい思いもいろいろしている。なんとかシーズンまだ残っているので、挽回できるように1試合1試合がんばっていきたいと思います 。まだまだCSにいくチャンスも十分ある。残り全部勝つつもりで選手たちやっていますので、ファンの方も応援よろしくお願いします」とファンに呼びかけた。