中央大が立正大に5対3と競り勝ち、チーム開幕週で連勝を飾った。
　中央大は伊藤優輔投手（3年・小山台）と喜多川省吾投手（3年・前橋育英）を故障で欠き、春に4番を打った保坂淳介捕手（4年・佐野日大）も左手首の故障の影響で9番に下がる中、夏から秋にかけて台頭してきた選手が結果を残した。
　まず「打者一巡まで持ってくれればと思っていました」と清水達也監督が話すように、先発左腕の畠中優大投手（1年・樟南）が伸びのあるストレートを武器に4回まで毎回の見逃し三振を奪う。
　5回に味方外野手の捕球ミスから、大平夏輝内野手（4年・東邦）のタイムリーと大友祥之内野手（4年・学法石川）の2ランで立正大に逆転を喫するが、ここで投入された右腕の水谷康希投手（1年・浜田）が無安打で5回と6回を抑えた。

　すると6回裏に中央大は相手外野手の後逸、内山京祐内野手（1年・習志野）と小野寺祐哉内野手（2年・白鴎大足利）の連続タイムリーで逆転に成功。7回にも相手野選で1点を加えると、7回からは花城凪都投手（4年・興南）がこのリードを守り切った。
　苦しい台所事情の中での連勝発進に清水監督は「少しずつチーム力が上がってきていますね。来週にも弾みがつく勝利でした」とホッとした表情を見せ、次週に目を向けた。

球持ちの良いフォームから伸びのあるストレートで見逃し三振4個を奪った中央大・畠中。

★立正大vs中央大2回戦
立正大　000030000=3
中央大　01000310X=5
【立】●鈴木、釘宮−小畑
【中】畠中、◯水谷、花城−保坂
本塁打：立正大・大友祥之《5回2ラン》

◎中央大・保坂淳介主将（4年・佐野日大）
「1年生の投手には“せっかくの神宮だから楽しんでのびのびやろう”と伝えました。チームとして精神的に一回り強くなった気がします。この勢いに乗って優勝したいです」

主将・正捕手としてチームを引っ張る保坂（写真中央）

文・写真：高木遊