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3時間25分の総力戦!明大が初回に満塁弾を含む5得点も立大が3本塁打で追い付く!【10/26 秋季東京六大学野球 1回戦 明治大学 vs 立教大学】

明大の先発・森下は5回2/3を4安打3失点(自責0)。試合後は「抑えないといけない場面」と反省の弁

 明大と立大の1回戦は、総力戦の末に延長12回5対5の引き分けとなった。

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 前日の雨から一転、晴天に恵まれた神宮球場。気温が上昇する中、明大が森下暢仁(4年・大分商)、立大は田中誠也(4年・大阪桐蔭)が先発。ここまで、森下がリーグ戦通算40試合15勝12敗、防御率2.48で、田中が通算50試合16勝15敗、防御率2.09。ここ数年の六大学を引っ張ってきた4年生エース同士の直接対決に注目が集まった。

初回に満塁本塁打を放った明大・喜多が1塁ベースを周ったところで力強くガッツポーズ

 しかし、試合は思わぬ展開となる。1回表、明大が2本のヒットと死球で1死満塁のチャンスを作ると、5番・喜多真吾(4年・広陵)がライトへ満塁本塁打。さらに2死1塁から8番・原田竜聖(1年・日本航空石川)が右中間を破るタイムリー2塁打。明大が初回から計5安打で5点のリードを奪い、立大の田中は1イニングで降板。一方、「今日で(学生)最後という気持ちで投げました」という明大・森下は、立ち上がりから快調なピッチングを続けた。

6回裏、立大の江藤がライトへ豪快な3ランを放つ。これが反撃開始の合図となった

 潮目が変わったのは6回裏だった。それまで2安打に抑え込まれていた立大が、ヒットとエラーで2死1、2塁とすると、5番・江藤勇治(4年・東海大菅生)がライトポール際へ反撃開始の3ラン。そして2点差を追う9回裏、明大の3番手・伊勢大夢(4年・九州学院)に対し、三井健右(3年・大阪桐蔭)が自身今季初安打となる本塁打をバックスクリーンに叩き込んで1点差とすると、さらに代打・柴田颯(1年・札幌一)がライトへ自身リーグ戦初本塁打となる起死回生の同点アーチ。「代走を用意していた。まさかホームランとは…」と立大・溝口智成監督。立大が土壇場で試合を振り出しに戻した。

 迎えた延長戦は、両チームの投手陣が走者を背負いながらも我慢のピッチング。最終的に明大が5人の投手を含む計24選手、立大は6投手を含む20選手を起用し、ヒット数は明大が12安打で、立大が8安打。残塁はともに10。延長12回、3時間25分、5対5のまま試合終了となった。

延長戦ではスコアが動かず、5対5のまま試合終了。3時間25分の総力戦だった

■明治大vs立教大1回戦
明治大 500 000 000 000=5
立教大 000 003 002 000=5
【明】森下、石毛、伊勢、髙橋、入江−西野、蓑尾 
【立】田中誠、赤塚、中崎、川端、中川、宮崎晃−藤野
本塁打:明治大・喜多《1回満塁》、立教大・江藤《6回3ラン》、三井《9回ソロ》、柴田《9回ソロ》

◎立教大・溝口智成監督
「点の取られ方からすれば大敗も考えられた。よく追いついたと思います。(4番手で2回無失点の)川端も嬉しい誤算です。自信をつけてくれると思います。(6番手で3回無失点の)宮崎もよく投げた。(9回の攻撃は)使った三井が打ってくれましたし、柴田も代打の用意をしていたのでまさかホームランとは思っていなかった。5対0から(追い付くの)はなかなかない。チーム全員で引き分けに持ち込めた。これでさらにいい雰囲気にしていきたい」

◎明治大・森下暢仁(4年・大分商)
「初回に点を取ってくれたので落ち着いて投げられた。前回は球数が多かったのでテンポを意識した。空振りも取れていたので悪くなかった。(6回の3ランは)ボールが中に入ってしまった。抑えないといけない場面でした。早大戦と同じような形で点を取られてしまったので、申し訳ないです」

文/写真:三和直樹