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大学野球

東洋大が12季ぶり17回目の優勝。高橋監督「飯田あってこその優勝」【東都大学野球】

★優勝に花を添える13安打10得点の大勝

優勝記者会見で思いを語る高橋昭雄監督(東洋大)


試合前に国学院大が敗れて2011年春以来12季ぶり17回目の優勝が決まった東洋大は、その優勝に花を添えるように打線が爆発し10対1で日本大に大勝した。

初回に東洋大は先頭の竹原祐太外野手(4年・二松学舎大附)が四球を選ぶとすかさず盗塁で二塁を陥れる。すると2番の古田塁外野手(4年・天理)がセンター前へタイムリーを放ち、あっという間に先制。さらに3番の田中将也内野手(4年・帝京)や5番の佐藤都志也内野手(2年・聖光学院)のタイムリーなどで、日本大・山本龍之介投手(2年)に1アウトも与えずにノックアウトした。

その後も勢いに乗る東洋大は打者一巡後に竹原がタイムリーを放ち、3回には竹原と古田の2者連続本塁打など早々と勝利を決定づけた。

投げては、エースの飯田晴海主将(4年・常総学院)が4安打1失点完投で締め、東洋大が大勝した。

3安打3打点1本塁打の活躍を見せた竹原祐太(東洋大)


★5度目の選手権制覇目指す

試合後の記者会見で東洋大・高橋昭雄監督は「前の優勝から長かったね。3年間の2部リーグ生活(2013〜2015年)も良い経験でした。無駄ではなかったです」と振り返った。

今季のターニングポイントとなった試合には、11季ぶりに亜細亜大から勝ち点を奪ったカードや、9回2死からの2者連続本塁打で逆転した国学院大との1回戦を挙げた。

特に国学院大戦は「(9回表の逆転を信じて)飯田が気持ちを切らさずに準備していましたからね。偉いよね。その裏もビシッと抑えてくれました」と、飯田のエース・主将としての姿勢をあらためて称賛した。

2011年春の主将だった鈴木大地内野手(現ロッテ)を引き合いに出し「あの時は鈴木がいたが、飯田もよく頑張った。飯田あってこその優勝です」と語った。

次なる舞台は6月5日開幕の全日本大学野球選手権だ。飯田主将は「東都の代表として一戦必勝で戦い、監督を胴上げしたい」と、2連覇となった2011年大会以来5度目の選手権優勝へ力強く抱負を語った。

4勝を挙げ優勝に貢献した飯田晴海(東洋大)


★日本大vs東洋大1回戦
日本大 000000001=1
東洋大 60300010X=10
【日】●山本(龍)、春日井、田中(凌)、東−八田
【東】◯飯田−西川
本塁打:東洋大・竹原《3回2ラン》、東洋大・古田《3回ソロ》

文・写真:高木遊