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社会人野球

四国アイランドリーグplusのセーブ王。平良 成(高知ファイティングドッグス)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

平良 成 たいら・おさむ
四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグス所属
投手・右投右打・173センチ80キロ・1990年4月20日生(26歳)

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浦添小3年で野球をはじめるまで水泳をしていた肩甲骨の柔軟性と、浦添高校まで続けた捕手経験で磨いた地肩の強さが持ち味。今年、140キロ後半から一気に最速153キロまで伸ばした親指をより中に入れるスピンの効いたストレートと、チェンジアップ、スライダー。そして「宜野座カーブから進化した」90キロ台の浮きかがるような軌道を描くカーブのコンビネーションで相手打者を翻弄。13セーブをあげて四国アイランドリーグplusのセーブ王を初受賞した。ちなみに島井寛仁(東北楽天)は浦添小時代の前田ホークス(軟式)、浦添中のチームメイトである。

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そんな平良だが、一浪して進学した国立・琉球大では入学後1年半は完全に野球から離れていた。そこから草野球でリ・スタート。そして大学3年時に「島井選手がドラフト指名を受けたことで刺激を受けて、自分も上のレベルで野球をしてみたいと思って」、大学3年1月から一念発起して硬式野球部に投手として入部。3か月後、大学4年の春季リーグで最速148キロをマークする驚きの野球経歴を持っている。

琉球大卒業後は同郷の又吉克樹(香川オリーブガイナーズ~中日)からも進路のアドバイスを受けた末、四国アイランドリーグplusへの道を選択。高知ファイティングドッグスでは投手としての調整方法を1から学びながら、1年ごとに成長を続けてきた。「昨年の末から吉田豊彦コーチから言われていることが理解できた」こと。さらに昨年、高知ファイティングドッグスで半年間プレーした藤川球児投手(現:阪神)から学んだ「常に先手を打つ投球の心得」が2016年、クローザーという立場になって一気に開花している。

「失敗を恐れず全力でやってくれればいいと、メンタル的な部分で励ましてもらった」駒田徳広監督の言葉も胸に留め目指すNPB。驚異の身体能力と成長曲線の先には夢実現が待っている。

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