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高校野球

「世代ナンバーワン」を目指す最速154km右腕。髙田 萌生(創志学園高)

「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

髙田 萌生 たかた・ほうせい
創志学園高
投手・右投右打 178センチ75キロ 1998年7月4日生(18歳)

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「人差し指で最後にボールを押す」イメージで投ずるストレートは最速154キロ。菅野智之(巨人)のワンシームに近い握りの縦スライダーとタイミングを外すスローカーブなど変化球の探求にも造詣が深い。

小学校3年、現在も憧れの存在であるMLBボストン・レッドソックスでプレーしていた松坂大輔(現:福岡ソフトバンク)の投球が野球を知るきっかけ。周辺には野球チームがなかったために西方スポーツ小船団でのソフトボールからボールに親しみ、中学では軟式野球部の名門・明徳義塾中(高知)へ。寮生活の中で人間性も含めた野球人としての心構えを学んだ。

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そして高校は再び岡山県に戻り創志学園へ。入学後すぐの練習試合で最速138キロをマークすると、1年秋からは中国地区を代表する投手として注目され、2年夏の岡山大会では厳しいマークにあっても決勝戦まで進出。決勝戦では終盤のスタミナ切れで岡山学芸館に逆転負けを喫したが、この時点では最速147キロに到達した剛腕には大きな注目が集まった。

最終学年に入るとランメニューを増やしスタミナを強化。結果、秋の公式戦では12試合のうち11試合が完投。秋季中国大会では、試合後半になるにつれて球速が上がるようになり中国大会優勝。そして自身、初の甲子園出場となった第88回選抜高等学校野球大会では、1回戦で前年夏の甲子園経験者が多数残る東海大甲府(山梨)に9回1失点完投勝利。2回戦の高松商(香川)戦では5失点で敗れたが「これまでにないくらい腕が振れていた」後半にも最速149キロのストレートを連発。改めて搭載エンジンの大きさを印象付けた。

最後の夏には岡山大会準々決勝の岡山理大附戦で最速154キロ。決勝戦では逆転勝利で2度目の甲子園出場を決めると、初戦の盛岡大附戦では打ち込まれながらも最速152キロと球速では文句なしの数字を出し続ける髙田。プロでは目標である「世代ナンバーワンピッチャー」と「勝てる投手」の両立を目指し、「心のコントロール」を課題に精進を続ける。

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