- 高校野球
2017.07.25 16:33
日大三敗れる!背番号「11」松本健吾の好投で東海大菅生が4強入り【高校野球】
★宮下昌己氏の教えを胸に
第99回全国高校野球選手権西東京大会準々決勝
東海大菅生5-0日大三(7月25日・明治神宮野球場)
東海大菅生が、秋春連続の東京大会準優勝で打倒早実の最右翼と見られた日大三を準々決勝で破り準決勝進出を決めた。
殊勲の立役者は背番号11の右腕・松本健吾投手(3年)だ。中学時代は東京青山リトルシニアで日大三・岡部仁投手(3年)との二枚看板で日本選手権3位入賞。だが、高校では思うような投球ができずに、ふた桁の背番号で最後の夏に臨んだ。
それでも「努力する者は文句を言わない。怠る者は文句を言う」という中学時代の恩師・宮下昌己監督(元中日など)の言葉を胸に、着実に成長し信頼を勝ち取ってきた。
この日は「(日大三と対戦が濃厚な)準々決勝は松本と決めていました」と若林弘泰監督から信頼され先発に送り出された。初回に奥村治内野手(3年)の2点タイムリーで援護をもらうと、140km/hを超えるストレートとフォークや縦のスライダーなどの縦の変化球を有効に織り交ぜて、日大三打線を完璧に封じた。
さらに東海大菅生は5回に佐藤弘教外野手(3年)の内野安打、7回には松井惇外野手(3年)の三塁打、8回には日大三の左腕・櫻井周斗投手(3年)の暴投で1点ずつを追加し5得点。
松本は8回5安打10奪三振の好投で無失点に抑えると、最終回はエースナンバーの戸田懐生投手(2年)が締め、東海大菅生が5対0の完封勝ちを飾った。
★中学時代の松本を指導した宮下昌己氏
「伸びシロも大きく、あと10kg増えてくればプロ注目の投手になれると思います。地道に練習できるし、マウンドでは相手に向かって行ける姿勢を持っています。ぜひ中日の後輩である若林監督を夏の甲子園に連れて行って欲しいです」
東海大菅生 200010110=5
日大三 000000000=0
【菅】◯松本、戸田—鹿倉
【三】⚫櫻井—津原
文・写真=高木遊