１０勝目を挙げ、ファンの声援に応える巨人・菅野＝横浜【写真提供:共同通信社】

　読売巨人の菅野が22日の横浜DeNA戦（横浜）で8回3安打無失点の好投を披露して今季10勝目を挙げた。

　7月に入って2試合、計13イニング無失点と好調を維持するエース右腕。この日は1回表に味方打線に3点の援護をもらったが、その裏に1番の桑原をエラーで塁に出すと、1死後に筒香を四球、ロペスにヒットを許し、いきなり1死満塁のピンチを招く。しかし、ここで現在セ・リーグ首位打者の宮﨑を150キロストレートでショートゴロ併殺打に打ち取って無失点に切り抜けると、「とにかく丁寧に、根気強くということを心がけました」と2回以降はリズムに乗った。

　2回、3回を三者凡退に仕留めると、4回は1死からロペスにヒットを許したが、続く宮﨑をまたも併殺に打ち取ってチャンスを作らせず。8回には三者連続で空振り三振を奪う圧巻のパフォーマンスで、8回を98球、10奪三振で文句なしの白星を手にした。

　両リーグ最速かつ自己最速の10勝目に「勝ち星は自分の力だけではどうしようもない部分があるので、皆さんに感謝しています。満足することなく、どんどん勝っていけるように頑張ります」と菅野。借金4で勝率5割復帰も見えてきた由伸巨人。その先頭で、エースが力強いピッチングを続けている。