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高校野球

大型左腕・吉田永遠「野手調整」で復調!駒大高が日大鶴ヶ丘を破り16強

★将来を嘱望される大型左腕

第99回全国高校野球選手権西東京大会4回戦

駒大高7-4日大鶴ヶ丘(7月18日・ネッツ多摩昭島スタジアム)

駒大高の好左腕・吉田永遠投手(3年)が今大会初登板し、ノーシードながら実力校の日大鶴ヶ丘を相手に完投勝利。身長185cmを生かした角度のあるストレートとキレの良いスライダーが冴え、チームを5回戦(16強)進出に導いた。

吉田永遠(よしだ・とわ)・・・神奈川県出身。枡形中軟式野球部→駒大高3年。185cm80kg。左投左打。


春の東京大会で背番号「3」を背負いながら好投を続け、創価や八王子を破り東京大会8強に導いた吉田だったが、初めて背番号「1」を背負うこととなった夏前は不調に喘いだ。

これまでは野手としての練習も多くこなしていたが、投手主体の練習やエースとしての自覚が力みを生んでしまった。右足首のねん挫もあり「投球の感覚が分からなくなってしまいました」と吉田は振り返る。

だが、「送球は、投球より短い距離で腕を振り切らないで投げるので指先の感覚が戻るんです」と、自ら一塁手としてシートノックに入り、修正を施した。そして初戦の3回戦は温存され、日大鶴ヶ丘戦の先発マウンドに上がった。

「一昨日からようやく調子が上がってきて、イチかバチかの起用でした」と川端教郎監督は振り返るが、吉田は「7回から9回にベストの投球ができるよう5回からスイッチを入れました」と落ち着いたマウンドさばきで、5回以降をわずか3安打に抑えた。また、3番打者としても6回にライト前安打で出塁しチャンスを広げると、馬場舜内野手(3年)のタイムリーで逆転のホームを踏み、勝負強さを存分に発揮した。

川端監督が「本番に強いタイプ」と評するように、吉田も「(5回戦以降は)神宮球場で投げられるので、その楽しさを忘れずに投げたいです」と臆する姿勢はまったくない。

神奈川・枡形中時代は川崎市大会2回戦が最高成績。「中学時代から活躍していたエリートは特に抑えたいです」と大会前に話していた雑草魂を心に忍ばせ、群雄割拠の西東京大会優勝を目指す。

駒大高 20003101=7
日大鶴ヶ丘 201000010=4
【駒】吉田(永)—川光
【鶴】赤星—長井
本塁打:駒大高・西坂(1回2ラン)、黒田(9回ソロ)

二遊間を組む岩村海秀と黒田悠平両内野手(ともに3年)の攻守にわたる活躍も目立った。


文・写真=高木遊