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プロ野球

【神奈川】プロ注目、星槎国際湘南・本田 13K完封笑利

 ◇第99回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦 星槎国際湘南6―0上矢部(2017年7月16日 保土ケ谷)

<上矢部・星槎国際湘南>13奪三振で完封の星槎国際湘南・本田

 第99回全国高校野球選手権(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は16日、42大会で計335試合が行われた。神奈川大会では星槎(せいさ)国際湘南のプロ注目右腕・本田仁海投手(3年)が上矢部との2回戦で、13奪三振の完封勝利。沖縄大会決勝では、興南が美来工科を15―1で破り2年ぶり11度目の甲子園出場を全国一番乗りで決めた。17日は44大会で313試合が行われる。

 右腕では関東最速の149キロを誇る本田が、笑顔で三振を積み上げた。4回2死二塁から内角直球で見逃し三振を奪うと、笑顔でベンチに駆け戻った。「抑えられて良かった。笑顔で(勝つ)チャンスを呼び込めた」。公式戦自己最多13奪三振をマークした右腕は試合後も笑顔だった。

 初回は「力みが出た」と2死から連続四球を与えたが、簡単には崩れない。5番・吉中を直球で空振り三振に仕留めると、そこから圧巻の6者連続三振。この日はカーブ、チェンジアップも投じたが、三振を奪ったのは146キロを計測した直球とスライダーだけ。「三振を取れたという意識はない」と話したが、注目の初戦で圧巻の三振ショーだ。

 テーマは「笑顔」だった。桐蔭学園監督時代に高橋由伸(現巨人監督)らを育てた名将・土屋恵三郎監督が「周囲が入り込めない世界がある」と評する性格。指揮官から「(マウンド上では)表情をつくりなさい」と助言され、野球日誌に自らも「笑顔」と書いて試合に臨んだ。指揮官も既製のコールドスプレー缶にスローガンの「必笑」の文字を入れた「必笑スプレー」を作製。本田がベンチに戻るたびに首筋にスプレーを吹きかけ、エースの緊張をほぐした。

 土屋監督は「最後はばてたけど、こんなもんでしょう」と合格点。「甲子園に出場するのが夢」という本田が、創部7年目のチームを初の聖地へ導く。 (東尾 洋樹)

 ◆本田 仁海(ほんだ・ひとみ)1999年(平11)7月27日、横浜市生まれの17歳。北大和小ドリームス―つきみ野中軟式野球部を経て、土屋恵三郎監督に誘われて星槎国際湘南に入学。1年夏からベンチ入りし、昨秋はエースとして神奈川県大会8強、今春同4強入りの原動力になった。1メートル81、75キロ。右投げ左打ち。

 ≪オリ由田スカウト「黒木のよう」≫ネット裏には10球団18人のスカウトが視察に訪れた。ヤクルトの斉藤宜之スカウトは「追い込む前は球速が130キロ後半だけど、追い込んだ後は140キロ前半まで上がってギアが入れ替えられる」と評価。土屋監督の桐蔭学園時代の教え子にあたるオリックスの由田慎太郎スカウトは「状態が上がってきた。伸びしろがあるし楽しみ。うちで言えば黒木のようなタイプ」と期待していた。