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プロ野球

梅野、収穫たっぷり“初祭典”「楽しんで思う存分できた」

 ◇マイナビオールスターゲーム 全セ2―6全パ(2017年7月14日 ナゴヤD)

バッテリーを組んだバルデス(右)と笑顔で握手する梅野

 「マイナビオールスターゲーム2017」は14日にナゴヤドームで第1戦があり、ファン投票選出で初出場した全セの梅野隆太郎捕手(26=阪神)は「8番・捕手」で晴れ舞台に立った。打撃では2打数無安打でも、捕手として全パの大谷、柳田を空振り三振に仕留めるなど6回1失点の好リードで存在感を発揮。後半戦へ向けて収穫たっぷりの祭典になった。

 選ばれし者だけが味わえる空気を胸一杯に吸い込み、一流のボールの感触を手に焼き付けた。初出場の梅野が全セの先発マスクを堂々と務めた。打撃では2打数無安打でも、捕手として大谷、柳田、中田らを空振り三振に仕留め、確かな存在感を示した。

 「2打席立って1本はヒットを打ちたかったけど、なかなかそんなに甘くなかった。いい投手ばかりですし。でも、楽しんで思う存分できました」

 日頃は難敵の一人、バルデスとの先発バッテリー。いきなり秋山に先頭打者本塁打を浴び、「持ってないな」と苦笑いした。ただ、マスクをかぶった6回までこの1失点のみ。初回には大谷をスライダーで空振り三振。2番手・田口と組んだ4回には柳田からも三振を奪った。さらに3番手・岡田に代わった5回は中田に直球一本勝負で挑んで、バットに空を斬らせた。投手陣の実力が大きかったとはいえ、7回以降は全セが5失点。安定感が際立った。

 プロ野球選手を夢見る球児たちの誰もが憧れる舞台。そこに堂々のファン投票で選ばれた。選出時には「本当に率直に感謝していますし、うれしい」と大感激した。選んでくれたファンに、そして、世界中の誰よりも感謝している人に勇姿を見せたかった。

 「親も見に来ているんで。プロに入ってから2、3回ぐらいしか見に来ていない。こういう機会しかないし、見せられて良かった」

 小学4年生の時に母を亡くしてから男手一つで育ててくれた父・義隆さんが球場観戦。福岡県在住で多忙のためになかなか球場に来られない父の前で晴れやかな姿を披露した。

 他球団の主戦級の球をかみしめるように振り返った。「やっぱりコントロールがいい。構えたところにどんどんくるんで、捕っていても初めてという感じがしなかった」。他球団の選手にも積極的に声をかけた。第2戦はベンチ待機濃厚で「自分の勉強をしたい。同級生の筒香とか、いい意味で交流を深めたい」と意欲的。後半戦も虎の正捕手としての期待がかかる「梅ちゃん」は一回り大きくなって帰ってくる。(山添 晴治)