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プロ野球

阪神・上本、プロ1号の地で4の4 苦手ジョーダンを攻略

 ◇セ・リーグ 阪神10―1中日(2017年7月11日 倉敷)

お立ち台で笑顔の7回1失点で8勝目のメッセンジャー(左)と4安打3打点の上本

 上本らしさが詰まった、満点の粘り勝ちだった。同点の3回1死、阪神・上本は2ボール2ストライクから3球連続でファウルし続く8球目のボール球を見逃しフルカウント。2球ファウルし勝負の11球目だった。ジョーダンの内角低め速球を仕留めた一撃は左翼席に飛び込む決勝の5号ソロ。5回終了時に打ち上げられた花火に負けない鮮やかな一発だった。

 「出塁することを考えてファウル、ファウルで粘った後、自分のポイントでとらえることができました」

 珍しく自画自賛した一発は、7日巨人戦以来。相手左腕にとっては今季初被弾だった。思えばプロ1号を放ったのは、この日と同じ倉敷マスカット。11年7月1日横浜戦で8回に大原慎からで、お立ち台では「実家(広島県福山市)が近くにあって、いいことあるのかな」と“地元”効果を口にした。

 ここまで10打数2安打と苦しんでいたジョーダンから2安打すると、4回2死一、二塁では鈴木から右前適時打し続く5回2死三塁では左中間へ10点目となる適時二塁打。15年6月3日のロッテ戦以来、通算4度目となる、自己最多4安打で3打点の大暴れ。「ちょっとできすぎ。本塁打は狙っていない。塁に出ればと、食らいついていこう(と思った)」と振り返った。

 三塁打が出ればサイクル安打だったが、6回の守備から糸原と交代。金本監督は「暑かった。体力ないんでね(笑い)。まあ、少しでもいい状態でいってほしいから」と説明した後、「らしさを出してくれた」と称えた。西岡も後半戦から戻ってくるのは確実。ポジション死守へ、レベルの高い争いが、猛虎の反撃を生むはずだ。(山本 浩之)