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プロ野球

金本監督 西岡の球宴明け復帰に太鼓判「足がよく動いていたね」

 ◇ウエスタン・リーグ 阪神7―6広島(2017年7月10日 鳴尾浜)

<神・広>4回2死二塁、西岡は右翼線に適時二塁打を放ち、二塁へ滑り込む

 阪神・西岡剛内野手(32)が10日のウエスタン・リーグ、広島戦(鳴尾浜)に「1番・遊撃」で出場し、視察した金本知憲監督(49)の前で適時二塁打を放った。

 既に15日からの1軍練習合流が決定済み。復帰過程で慎重を期していた金本監督にも「足がよく動いていたね」と回復を認められた。昨年7月20日の巨人戦での左アキレス腱断裂から約1年。後半戦逆襲の切り札として完全復活を果たす時が来た。

 西岡が復活の勇姿を金本監督に届けた。3―4の4回2死三塁。右打席に立ち、1ボールから中村恭の直球をライナーで右翼線へ。同点打で持ち前の勝負強さを示しただけではない。打った後には力強く駆けた。左アキレス腱断裂から間もなく1年が経過。二塁へ滑り込んだ疾走が野球人生の危機から再起した証だった。

 ネット裏では金本監督が見つめていた。岡山移動を控えた朝に鳴尾浜球場の電撃視察を決め、5回終了まで滞在。「足がよく動いていたね。二塁打も速かった」とうなずいた。すでに球宴期間中の15日から1軍練習への合流が決定。後半戦からの戦列復帰の可能性を「そうやね。球宴期間に練習に来るから」と認めた。負傷の大きさを考慮し、悪化を危ぐして慎重な姿勢を貫いてきた中、初めてと言っていい前向きな示唆だった。

 5月30日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で復帰後は19試合で59打数22安打(打率・373)、1本塁打。走塁でも7盗塁も決めた。4度目を数えた遊撃守備でもゴロ2つを処理。走攻守で強く鋭く動いた。

 今回の広島3連戦では当初フル出場の予定だった。8回からの交代を掛布2軍監督は「もういいかなと思って。7回ぐらいまでやれればと思っていた。全部フル出場して疲れるより、いい状態で1軍に上げたほうが良いかなと思った」と説明。“テスト”ではなく“調整”へ段階は上がった。11日は初めて左翼に就き、1軍での幅広い起用に応える最終準備にも入った。

 西岡は多くを語らず球場から帰った後、写真共有アプリ『Instagram』を更新し、思いを明かした。「15日の1軍練習から合流します。気が引き締まる思いが強くて、1軍に上がることを目標に置いていないし、過程でしかない。失敗したら思い切りへこんで、成功したら思い切り喜ぶ。必要とされるだけで感謝です」(抜粋)。32歳の初夏。悲劇を乗り越え、男は戦場へ戻ってくる。(久林 幸平)