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プロ野球

あわや大惨事 オリ中島に落下の鉄パイプ当たる 打撲も一時騒然

 ◇パ・リーグ オリックス4―0ロッテ(2017年7月9日 京セラドーム)

<オ・ロ>試合前、外野スタンド5階席からグラウンドに落下した鉄パイプが、バウンドして当たり、中島は倒れ込む

 京セラドームで9日に行われたオリックス―ロッテの試合前に、中堅5階席で広告の設置をしていた作業員が誤って鉄パイプを落下させ、グラウンドにいた中島宏之内野手(34)にバウンドして当たる事故が起こった。中島は病院で診察を受け「右腰から首にかけての打撲」と診断され、同戦を欠場。試合はオリックスが4―0で快勝したが、あわや大惨事だった。

 「危ない!」の緊迫の声が球場に響く。うつ伏せの状態でストレッチしていた中島は、付き添っていた丸尾トレーナーに体を押され、手足をもがくように移動。鉄パイプは一度地面に落ちて中島に当たった。直撃を避けるのがやっとで、選手やスタッフから「担架!」と声が上がるなど騒然となった。

 午前9時40分ごろだった。中堅5階席に設置されていた看板資材の長さ約2メートル、重さ約6キロの角形鉄パイプが突然、落ちてきた。縦になって垂直に落下。約18メートルの高低差があり、直撃すれば大惨事だった。中島は自力で歩いてベンチに下がり、大阪市内の病院に直行。「右腰から首にかけての打撲」の診断で、約3時間後のロッテ戦でベンチ入りしたが、欠場した。数日間は安静に努める。中島は「チームメートから“危ない”との声が聞こえた。(自分は)全く見えていなかったので、頭を隠した。まさか上から落ちてくるとは思わない。今でも痛みは多少ある」と恐怖の瞬間を振り返った。

 球団説明によると、パイプはスポンサー看板の骨組み用のもので、球団が委託した設置業者の男性作業員2人が作業中に誤って落としたという。球団事業本部の玉川民平副部長は、騒動について大阪府警西署に事情報告として通報したと説明。安全面を考慮して、試合では広告看板を撤去した。被害届を提出するかどうかは未定だが「作業のすべてを見直し善処していく。お騒がせして申し訳ない」と陳謝した。二度とあってはならない事故である。

 ▼ロッテ・伊東監督(中島の事故について)大ケガになっていたかもしれない。グラウンドにいればどこからボールが来るか分からなかったり、予期せぬケガもある。気を抜かないようにしないといけない。

 ▽京セラドーム大阪 97年3月1日開場、大阪府大阪市西区千代崎にあるドーム型多目的球場および複合レジャー施設で所有者はオリックスグループ。大阪ドームとして誕生し06年7月から命名権売却で「京セラドーム大阪」となった。総事業費約696億円。地上9階、地下1階、高さ83メートルで、アリーナ面積は1万3200平方メートルで延べ床面積は15万6400平方メートル。グラウンドは両翼100メートル、中堅122メートルで天井までの高さは約60メートル。最大収容人数は5万5000人で、プロ野球開催時は3万6154人。

 ≪球場の落下・転落アクシデント≫

 ★06年12月5日 午前3時半ごろ、甲子園球場の横を通る阪神高速を走行中の大型トラックから、重さ約3トンの鉄製の箱2個が落下。うち1個が側壁を破って、球場敷地内の切符売り場窓口2メートル手前に落ち、雨よけや鉄柵などを破壊。関係者に被害はなかった。

 ★09年8月27日 横浜スタジアムでの横浜―阪神の試合中、酒に酔った観客の男性が右中間席フェンス(高さ約1メートル)を乗り越えて、約5メートル下のグラウンドに転落。頭を強打し、29日に搬送先の病院で死亡した。

 ★16年5月8日 甲子園の阪神―ヤクルトの試合中、左翼芝生に約25センチの魚の死骸が降ってくる珍事。上空を飛んでいた鳥が落としたものとみられる。処理のため試合が約5分間中断した。