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プロ野球

元中日・若松駿太 NPB吉報届かず…「指輪が欲しい」妻・沙苗さんのため来季もBC栃木で奮闘

 昨季中日を戦力外となり、今季BC栃木でプレーした若松駿太投手(24)が、30日放送のTBS特番「プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達」(後10・00)に出演。番組では妻・沙苗さんと二人三脚で歩んだ19年のトライアウトまでの1年間に密着した。

18年に中日を戦力外となった若松駿太

 中日で10勝をマークし将来のエース候補と期待されていた若松だったが、18年に23歳で戦力外通告を受けた。若松はその直後に、交際していた沙苗さんにプロポーズ。先の見えない状況の中、沙苗さんは「2人で頑張っていかなきゃダメだっていう気持ちの方が強かったので…」と夫婦になる決意をした。

 “沙苗を必ずプロ野球選手の妻に”という強い思いを胸に、若松は昨年のトライアウト後、ルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスへ入団し、NPB入りを目指し奮闘し続けた。

 夫婦共働きのため、家事は2人で協力しているが、ユニホームの洗濯だけは必ず沙苗さんが行う。「いっぱい土つけて帰ってくると、今日も激しい練習したのかなとか、その日によって違うんで、ついている土の量が。楽しいっていうのはおかしいですけど、ユニホーム洗うのが夢だったんで…」。そんな沙苗さんは「指輪が欲しいです」とポツリ。「指輪ないんです。だから私も、言わないですけど本人に。指輪が欲しいです。一番今」と話すが、夫には、野球だけに専念してほしい、負担をかける様な言葉は、口に出さないと決めていた。

 今年に入ってトライアウトの参加資格が変更され、受験回数が2回までというルールが追加されたため、若松にとってラストチャンスとなった11月12日。元チームメートの亀沢に四球を許したが、次の打者を一ゴロに仕留めた。最後のバッターは、若松が中日時代に10勝をマークした時バッテリーを組んでいた杉山翔太。互いの野球人生をかけた戦いを、渾身のストレートで一邪飛に打ち取った。1年間、独立リーグで結果を残した男の意地を見せつけた。

 「ラストなんで、腕振って、悔いのない様に投げれたと思います」と振り返る若松に、「ちょっと出てきた瞬間にウルウルして、ダメだ、泣いちゃダメだって思いながら、でも、しっかり見れたので良かったです」と沙苗さん。2人にとって手応えのある投球内容だった。

 だが、若松のもとにNPBからのオファーは届かなかった。「本当に低い確率ですけど、いつか絶対戻ってやるっていう気持ちを持ってますし、まだ野球はやらないといけないと思います」と来季もBC栃木でプレーを続ける決意をし、妻・沙苗さんに「1年間、ありがとうございました。また来年も栃木でやるんで、そこでまたNPBを目指すんで、これからもサポート大変だと思いますが、宜しくお願いします」と頭を下げた。

 若松はBC栃木で昨季以上の奮闘を誓い、7月31日までのチャンスを見据えて妻のために投げ続ける。