- 小中学野球
2019.12.28 19:41
東京ヤクルトジュニアが2年連続4強!本島敬大が攻守でチームを牽引し巨人との東京ダービーを制す
12月28日、NPB12球団ジュニアトーナメント2019 supported by日能研の2日目が札幌ドームで行われた。2回戦第3試合は東京ヤクルトスワローズジュニアが8対3の読売ジャイアンツジュニアを下して、2年連続の準決勝進出を決めた。
「物静かそうに見えるのですが、大きな声でチームをまとめてくれて、気遣いもできる」と度会博文監督から主将を託されている本島敬大(城北クラブ)が、この日は攻守でも大きな存在感を放った。
まずは1回裏。1番打者として打席に入ると読売ジュニアの先発・津島悠翔(山野レッドイーグルス)の初球を見事に弾き返し、打球はセンターフェンスを越える先頭打者本塁打。貴重な先制点を挙げて勢いづいたヤクルトジュニアは、この回さらにもう1点を追加して試合の主導権を握った。
さらに直後の2回の守りでも本島が魅せる。レフト線への打球はバウンドしながらフェンスに当たったが、冷静にクッション処理すると中継の遊撃手・阿部駿大(洋光台球友イーグルス)に好返球し、その後二塁手・松永士武(ニュー武里ジャンボーズ)へと繋いで打者走者はタッチアウト。相手の反撃の芽を摘み、その後の佐藤南雄大(戸二小ジャガーズ)の本塁打などへ守備からリズムを作った。
さらに最終7回には投手としてマウンドに上がり、三者凡退で試合を締めた。
試合後、度会監督は「本島は期待通りの先制パンチでした」と先頭打者本塁打を称え、さらに好守備についても「あまりレフトは守らせたこと無かったのですが、よく守ってくれました」と目を細めた。
本島は「絶対に勝たないといけないという緊張はありましたけど、それは当たり前。声を出すことで慣れることができました」と、しっかりとした口調で振り返った。そして、「優勝して度会監督を胴上げしたいです」と準決勝以降へ意気込んだ。
今年も本島主将を先頭に元気いっぱいなヤクルトジュニア。昨日と今日で全16選手を起用することもでき、最高の形で第1回大会以来14年ぶりの優勝を虎視眈々と狙う。
◼️2回戦・第2試合
読売Jr. 0000210=3
東京ヤクルトJr. 203021X=8
【読】●津島、川上、佐藤-早坂、山本
【ヤ】○加藤、松永、本島-横山
本塁打:ヤクルト・本島、佐藤(南)
文・写真=高木遊