BASEBALL GATE

プロ野球

東北楽天・岸が“修正&無欲”の8回零封で今季6勝目!

8回無失点で6勝目を挙げた楽天・岸=札幌ドーム【写真提供=共同通信社】

東北楽天の岸が25日の北海道日本ハム戦(札幌ドーム)で8回5安打無失点の好投で今季6勝目(2敗)を挙げた。
 序盤は苦しんだ。1回には大田、2回には松本、3回には再び大田と、イニングの先頭打者にヒットを許す苦しい展開。しかし1回1死2、3塁のピンチに中田をファーストゴロ、レアードを三振に仕留めると、2回は1死後に清水をセカンドゴロ併殺打。そして3回には2死満塁とされながらもレアードをセンターフライに打ち取って無失点を続けた。
「よく粘れたと思います」と岸。その序盤を乗り切ると、4回以降はコーチなどからのアドバイスをヒントに自ら修正し、4回から8回までの5イニングをわずかヒット1本で計6個の三振を奪う好投。今季初の完封勝利への期待もかかったが、「球数をちらっと見たら120を越えていたので」と8回終了で降板。お立ち台の上でファンの声援を受けながら「ちょっと疲れたのであそこで終わりにしました」と笑って見せた。
 これで今季6勝目を挙げるとともに、リーグ2位の防御率2.00。豊富な経験と高い投球技術。FA加入した32歳右腕が、則本、美馬とはまた異なる安心感で首位のチームを引っ張っている。