BASEBALL GATE

プロ野球

「自分のゾーンに入れた」。DeNA高卒3年目・飯塚が5回0封デビュー

5回無失点と好投したDeNA・飯塚=横浜【写真提供=共同通信社】

横浜DeNA期待の右腕がプロ初の一軍のマウンドで躍動。この日唯一試合が行われたオリックス戦(横浜スタジアム)で先発した横浜DeNAの高卒3年目右腕・飯塚悟史が、5回無失点と好投。チームが逆転負けを喫し、初登板初勝利とはならなかったが、上々のデビューを飾った。
 「マウンドに上がるまでは凄く緊張した」と語る飯塚は、立ち上がりでオリックス先頭の武田をショートゴロに打ち取ると、続く2番・小島には落差のあるフォークボールでプロ初となる奪三振を記録。続く2回にはこのところ好調のロメロ、T-岡田から連続三振を奪ってみせた。4回に初めてヒットを許すも、安定した投球を続け、5回を投げきり許した安打はわずかに2本で、6つの三振を奪うピッチング。中4日ということもあってか、5回82球でマウンドを降りたが、最速145km/hのストレートとフォークボールを軸に丁寧にコーナーをつく投球は、高卒3年目とは思えぬ落ち着いた内容だった。
 ファームでは直近の3試合すべてで白星を挙げるなど好調で、登板後には「試合に入ったら緊張がとれ、自分のゾーンに入れました」とコメントを残すなど、一軍の舞台でも実力を発揮できる“器”の持ち主。前日の試合が雨天中止となり急遽回ってきた舞台だったが、強い印象を残す収穫の多いプロ初マウンドとなった。