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セかパか…最後まで妙味残した交流戦、結果次第で珍事発生も

 プロ野球交流戦開催要項の「勝ち越しリーグ」決定方法を前にチェックしたのは、いつだっただろうか。パが圧倒した最近2年は、少なくとも調べる必要がなかった。

17日には巨人・陽がロッテ戦で右中間に1号2ランを放つ

 17日にセが5勝1敗だった(阪神が球団3年ぶり4度目の「一人負け」)ことで、セ49勝、パ52勝、引き分け1となり、最終18日にセが勝ち越しリーグになる可能性が残された。05年開始の交流戦で、過去には09年の1度しかないから、達成できれば「快挙」だ。

 セは17日同様に5勝できれば逆転できる。ややこしいのが、セ4勝、パ1勝、引き分け1で両リーグ53勝のタイとなったケース。開催要項を見ると、(1)両リーグ総得点が多いリーグ(2)勝ち越し球団が多いリーグ(3)最高勝率球団の所属リーグ、を上にするとある。(1)の総得点を計算した。セは409で、パは430。17日はDeNAが9点差、巨人が8点差で勝つなどし、セ36、パ16で差を20縮めたが、逆転にはこれ以上の「大勝ち」が必要というわけだ。

 一方、セが今年も負け越しに終わった場合――。珍事発生の可能性がある。12球団の最高勝率チームが、賞金の上では「2位タイ」になってしまうというケースだ。

 交流戦は18試合制になった15年からホーム&ビジターを同一年で組めず、公平性から「優勝」の呼称をやめてリーグ間対抗に重きを置いた。賞金は勝ち越しリーグの6球団が勝率順に1000万円、500万円、400万円、300万円、200万円、100万円を獲得。12球団の最高勝率球団には、別に500万円が出る。現在の勝率1位は広島。ソフトバンクに勝つか引き分ければ、12、14年の巨人に続いてセ2球団目の栄誉となる。ただ、セが勝ち越さないことには賞金はパ1位の半分。もっとも、リーグ連覇が大目標の広島とすれば、目先の1000万円より、最終日の「一人勝ち」の方が価値あり…だろうか。

 MVPも勝ち越しリーグの最高勝率チームから出る規定。広島なら打率・420でトップの丸や3戦3勝の薮田、ソフトバンクなら23打点が1位の柳田が有力候補で、可能性があるもう1球団の西武はメヒア、秋山の打撃成績がいい。今年は最終日まで妙味を残した交流戦。野球ファンにとってはそれが何よりだ。(記者コラム・和田 裕司)