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阪神、春季キャンプで最速実戦へ 矢野監督が選ぶ秋季キャンプMVPは「コーチ陣」

 阪神は19日に高知県安芸市での秋季キャンプを終え、矢野燿大監督(50)は来春キャンプでは第1クールから実戦練習を組み込むことを選手たちに通達した。最初の対外試合として2月8日に中日と練習試合し、1、2軍ともに同26日に打ち上げる日程も判明。東京五輪の影響で今季より9日早い3月20日開幕に備えるためで、ナインに相応の準備と自覚を求めた。

岩貞(手前)の音頭でキャンプ打ち上げの手締めを行う(左から2人目が矢野監督) (撮影・平嶋 理子) 

 矢野監督は既に来春を見据えていた。東京五輪が開催される来季の開幕日は3月20日(ヤクルト戦)。今季より9日も早い。例年より急ピッチの調整が求められ、来春キャンプでは第1クールから実戦練習を実施する予定を明かした。

 「すぐ実戦に入っていく形になると思います。ピッチャーは実戦で投げられるように、打者もすぐ実戦できるような状況で2月1日を迎えてくれよ、と選手には伝えています」

 第1クール中に紅白戦を開催すれば、春季キャンプ地を沖縄宜野座へ移した03年以降では史上初の試みだ。秋季キャンプ最終日での通達は、これからオフを迎える選手に明確な“目標”を持たせる狙いだろう。

 1、2軍ともに来春キャンプは今年より1日早い2月26日に打ち上げることも判明。同8日には中日、翌9日には日本ハムとの練習試合する日程も分かった。開幕が早まれば、それだけ競争の期間は短く、激しくなる。

 「本当に意欲を持ってキャンプをやってくれたので、心配はしていない。楽しみにしていますよ」

 春の訪れに胸を膨らませるのは、秋に手応えが残ったからだ。臨時コーチの山本昌氏の他にも井上、北川両打撃コーチの加入などで新鮮な指導に満ちた20日間を終え、総括は“満点”だった。

 「現状は100点に近いキャンプ。コーチの一人一人がアイデアを出してくれたという部分でも点数は高い」

 恒例のキャンプMVPには「コーチ陣」を指名。選手に関しても個人名を挙げず、参加した全選手を高評価した。「全体の底上げができたと思う。手応えを感じています」。就任1年目は終盤の奇跡的な追い上げで逆転3位へ滑り込み、クライマックスシリーズ(CS)もDeNAとのファーストステージを突破して巨人とのファイナルステージへ進出した。

 「最後、選手の粘りでCSにいけたところは手応えを感じています。ただ足りない部分もたくさん出た。それをチーム全体でやっていきたい」。05年を最後に遠ざかるリーグ優勝に目標を定め、来春の3・20開幕へ思いをはせた。 (山本 浩之)