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プロ野球

おかわり 12球団全本拠制覇弾 人生初甲子園本塁打で完成

 ◇日本生命セ・パ交流戦 西武4―2阪神(2017年6月14日 甲子園)

<神・西>3回2死一、二塁、中村は能見から右中間へ3ランを放つ

 二塁ベースで一度、足取りを緩めた。だが、正真正銘の1号だ。「ボールが跳ね返ってきていたので…」と振り返ったのは西武・中村。外野手がプレーを止めていたことを確認すると、残りのベース半周は、ゆっくりと余韻に浸った。

 「手応えはよかった。いい打球だった。打ててよかったなってくらい。特別な感情はないです」

 待望の一発は3回だった。2死一、二塁。能見の真ん中高めのシュートを、逆方向に運んだ。右中間への6試合ぶりの14号3ラン。初回の先制右前打に続き2安打で全4打点を叩きだした。ベンチに戻ると阿部打撃コーチから「12球団制覇おめでとう」と祝福され「やりました!」と返した。12球団本拠で唯一、本塁打がなかった甲子園での通算22試合、77打席目だった。

 高校通算83本塁打した大阪桐蔭では、甲子園出場なし。05年開始の交流戦は71本塁打で歴代最多を更新中の長距離砲としては意外だったが、プロ16年目の甲子園初アーチは、復調の一発だ。7日に左脇腹を痛め4試合欠場し、復帰2戦目で本来の打球が出た。欠場中もベンチ最前列で声を張り上げ、同僚に助言も惜しまなかった。2日から中村に代わり4番に入った浅村は「いろいろ助けてもらっている。中村さんが後ろにいるから安心して打席に立てる」と存在の大きさを口にした。

 交流戦首位の広島とは0・5ゲーム差。「特別変わらず、普通にやるだけ」。帰ってきた主砲はそう締めた。 (春川 英樹)

 ≪甲子園77打席目で初アーチ≫中村(西)が14号3ラン。甲子園では05年5月18日に代打で出場して以来22試合、77打席目での初アーチになった。これで中村が本塁打をマークしたのは17球場目。現12球団の本拠球場全てで本塁打を記録したことになる。甲子園を除く11球場は公式戦デビューした03年から7年目までに制覇したが、甲子園1号までは13年を要した。