- 大学野球
2019.11.18 22:39
ソフトバンク2位・海野隆司のタイムリーや好リードで東海大が逆転4強入り【11/18 第五十回記念明治神宮野球大会・大学の部準々決勝 東海大vs中央大】
関東五連盟第二代表の東海大が中盤の猛攻などで、東都大学野球連盟代表の中央大に7対3と逆転勝ち。春の全日本大学野球選手権大会に続く全国4強入りを決めた。
東海大は先発の原田泰成(4年・東海大望洋)が2回と3回に中央大打線に捕まり3点を先制された。だが、ソフトバンクにドラフト2位指名された捕手の海野隆司(4年・関西)は「春から先制されても諦めず持ち直せる自信があったので」と冷静だった。
2番手の左腕・松山仁彦(3年・東邦)を「調子はあまり良くなかったとは思いますが、インコースを使えたのが大きかったです」と、リーグ戦や関東代表決定戦では有効に使うことができなかったが「4番の牧はインコースを使わないと抑えられないので、今日は少し甘くなってもいい」と解禁。中央大の各打者がスライダーやカットボールを思うように振ってくれないと感じると「腕を振れ」と松山に伝えて修正させるなど、無失点に抑える好救援に導いた。
全国大会では、データこそあるものの初対戦の相手ばかりのため「映像と実感では全然違うので打線の一巡目を見て、注意しながらやっています」と、優れた洞察力も遺憾無く発揮。次戦19日の関西大戦に向けては「春も同じ4強で関西の大学に負けた。自分が引っ張っていけるように声かけをしていきたいです」と最後まで殊勝に語り、大黒柱の姿そのものだった。
■準々決勝;東海大vs中央大
東海大 000240001=7
中央大 012000000=3
【海】原田、○松山-海野
【央】皆川、●後藤、水谷-古賀
◎中央大・牧秀悟(3年・松本第一)※侍ジャパン大学代表の4番打者
「東都の代表としてこの大会に来たので悔しいです。海野さんは内・外を使って打てないコースを突いてきました。しっかりとチャンスを生かせる打者になりたいです。今年の4年生を見習って、来年は自分たちが引っ張っていけるようにしていきたいです」
文・写真=高木遊