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芝草宇宙氏、新潟・帝京長岡高の監督就任へ 夢は母校との“帝京対決”

 日本ハム、ソフトバンクで投手として活躍し、通算46勝17セーブをマークした芝草宇宙氏(50)が帝京長岡(新潟)で監督を務めることが11日、分かった。

昨年、外部コーチとして帝京長岡を指導した芝草氏(中央)

 芝草氏は18年2月下旬から母校・帝京で指導を開始。同年4月から帝京長岡で外部コーチを務めている。おもに投手指導で卓越した手腕を発揮し、同年秋には同校を26年ぶりとなる北信越大会出場へ導いた。長年プロで培った経験と知識は確実に浸透しつつある。

 帝京長岡が掲げる大目標は、春夏通じて初となる悲願の甲子園出場だ。芝草氏の監督就任でその機運は一気に高まる。プロでの実績もさることながら、甲子園を沸かせたスターの一人だ。帝京時代は春夏3度の甲子園に出場し、87年夏は2回戦・東北戦でノーヒットノーランを達成。聖地を知り尽くした新指揮官の存在は同校にとって頼もしい限りだ。

 芝草氏にも大きな夢がある。それは甲子園での“帝京対決”だ。以前、こう話したことがあった。「甲子園球場で私の母校である帝京と帝京長岡が対決することが理想です。それが決勝戦なら、なお最高ですよね」。恩師・前田監督率いる帝京は今秋の東京都大会で準優勝に輝き、来春の選抜大会出場に望みをつないだ。神宮球場で行われた10日の決勝・国士舘戦には帝京長岡の野球部員も多数応援に駆けつけた。

 帝京長岡はバスケットボール部やサッカー部が全国レベル。日本文理、新潟明訓、中越など強豪校がひしめく中、新潟の高校野球界に新風を吹き込めるか――。外部コーチに就任した際にはこう決意を示していた。「野球人口も減少する中、新潟の高校野球がさらに発展していくよう、少しでも力になることができれば」。大学球界では18年春からコーチを務める駿河台大が今秋に入替戦を制し、来春からの1部昇格を決めたばかり。その手腕に注目が集まる。

 ◆芝草 宇宙(しばくさ・ひろし)1969年(昭44)8月18日生まれ、埼玉県所沢市出身の50歳。帝京では86年春、87年春夏連続で甲子園に出場。87年夏の2回戦・東北戦で無安打無得点試合を達成。87年に日本ハムへ入団。91年には初登板初先発完封勝利を達成した。06年にソフトバンク、07年には台湾の興農ブルズでプレー。日本球界通算46勝56敗17セーブ。引退後は日本ハムで投手コーチ、スカウトなどを歴任。