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プロ野球

ヤクルト連敗脱出!初回に一挙12人猛攻 7点あれば大丈夫

 ◇交流戦 ヤクルト9―6ロッテ(2017年6月11日 ZOZOマリン)

勝利に喜ぶヤクルトナイン

 14日ぶりに味わう歓喜にヤクルト・山田の頬も緩む。「久しぶりに笑顔でハイタッチできた。負けたらしょぼんとしてしまう」。12安打9得点で連敗を10で止め、5月28日中日戦以来の勝利を全員でかみしめた。

 初回、坂口と上田が連続三塁打で1点を先制。山田が「甘い球が来ると信じて真っすぐを待った」と、143キロの直球を中堅フェンス直撃の適時二塁打で勢いをつけると、この回打者12人攻撃で一挙7得点。深刻な得点力不足にあえいだ打線がつながった。

 真中監督は「今日はいろんなことを試した」と、テスト入団の大松をロッテ時代の14年4月22日オリックス戦以来となるZOZOマリンでの4番に大胆起用。3番には5試合ぶりに山田、1番に坂口、2番に上田を据えた。チームを変えようとする指揮官の決意がナインの背中を押した。

 今季5度目の先発だった上田は「これ以上(順位は)下がらない」と開き直り、1イニング2適時打を含む4打点と大当たり。坂口も「後ろにつなぐ気持ちでいた」と5打席全出塁で切り込み役を全うした。

 バレンティン、畠山ら主力不在が響き、巨人の13連敗と並行するように黒星を重ねた。「負けていると疲れも取れない」。山田の表情も曇りがちだった。9日の同戦で二塁盗塁のベースカバーに入った際にサントスのスパイクが左手に入り、人さし指の付け根から流血。10日の試合は「打つのも捕るのも痛い」と腫れたままでプレーを続けた。この日の勝利で苦労も報われた。

 負けていれば70年以来47年ぶりの11連敗となる瀬戸際だった。8日に球団幹部は明治神宮を訪れ必勝祈願。真中監督も6日のソフトバンク戦前にナインを集め「まだ3分の1しか終わっていない!」と鼓舞した。現場、フロントが渇望した1勝。指揮官は「集中力があった。連敗を振り返っている場合じゃない」と言った。後ろを振り返っていては、浮上の道は切り開けない。(君島 圭介)