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プロ野球

楽天・美馬 安定感で堅首!会心新井斬り 則本&岸と3本柱

 ◇日本生命セ・パ交流戦 楽天2―1広島(2017年6月10日 Koboパーク宮城)

<楽・広>場内を一周してファンとタッチをする美馬

 意表を突く、会心の1球だった。1―1の8回2死三塁。楽天・美馬はこのピンチで代打・新井を迎え、カウント1―1から外角に直球を3球続けた。フルカウントからの6球目、一転して内角に投じた。ツーシームではなく、スライダー。ボールゾーンからストライクゾーンに入る「フロントドア」だ。新井に腰を引かせ、見逃し三振に仕留めた。

 「(内角へのスライダーは)頭にないだろうと。嶋さんの出したサインに全力で投げた」。40歳の大ベテランに駆け引きで勝った。8回4安打1失点で7勝目。梨田監督は「(柱は)岸、則本と言っているけど、美馬の存在を忘れてはいけない」と3本柱の一角の好投に笑みを浮かべた。

 13年に日本シリーズのMVPを獲得したことはあるが、レギュラーシーズンでのタイトルとは無縁だった。今季はインフルエンザで回避した岸に代わり、自身初めての開幕投手を務めた。その後も抜群の安定感で、投手陣をけん引。防御率は西武・菊池に次ぐリーグ2位の1・74。勝率(・875)と勝利数もリーグ2位で、好調をキープすれば初の戴冠も視野に入ってくる。「シーズンでも何か(タイトルを)獲りたい」と気合も入る。

 初のオールスター出場も見えてきた。ここまで好成績を挙げ、監督推薦で選ばれる可能性はある。「野球人生で一度は出てみたい」。チームは2位・ソフトバンクを再び1・5差と突き放した。東京ガスから入団7年目。右肘の手術を繰り返してきた苦労人が最高のシーズンを迎えている。 (黒野 有仁)

 ▼楽天・嶋 僕が打者だったら待たない球。イチかバチか。