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プロ野球

セ25勝、パ34勝…「交流戦でなければ連敗しなかった」という考え方

 社内で仕事をしているとこんな声が聞こえてきた。「巨人も交流戦じゃなければ、こんなに連敗しなかったのにな」――。なるほど、そんな考え方もできるなと納得した。同時にそれでいいのか、とも思った。

試合後、マイコラスの力投を称える高橋監督

 交流戦の歴史を振り返れば、セ・リーグとパ・リーグの力の差は明らかだ。過去12年で10度がパ球団の優勝。毎年、12球団が平等にドラフト会議を行っているのに、こんなに差が出てしまうのはどういうことなのか。

 巨人は球団史上ワーストとなる連敗を13で止めたが、その影に隠れて目立っていないヤクルトも深刻だ。引き分けを挟んで9連敗。しかも、白星を一つ挟んでその前にも5連敗を喫している。こちらも重症だ。

 当たり前だが、交流戦がなければ、この期間の巨人とヤクルトが直接対決を行った可能性は高い。つまり、引き分けが続かない限り、どちらかのチームは白星を手にすることができているのだ。

 巨人担当をしたことがない。常勝を義務づけられている伝統球団だからこそ、若手を育てながら勝つことの難しさがあるとよく聞く。だったらFA戦線に乗り出して、積極的に補強するのは当然だと思う。

 ただ、ソフトバンクは今年もデスパイネ、川崎と補強しながらも上林、育成出身の石川が出てきた。主力となった柳田、今宮、中村晃、千賀、武田も全員が生え抜きだ。なによりも昨年まで2年連続で交流戦優勝。そして今年も9日現在で首位タイだ。ここまで故障者が続出しているのに…。

 今年は広島と阪神が健闘しているが、交流戦は早くもパの34勝に対し、セの25勝と早くも大きな差がついている。パ球団にとって、交流戦はペナントレースとは特別な意味を持つ。

 引き分けがなければ、普段はパ6球団のうち3球団が勝ち、残り3球団が負ける。だが、交流戦は5球団が勝ち、1球団だけが負けることもある。つまり、パ球団にとって、セ球団に星を落とすことはただの1敗では済まされないのだ。

 日本最高のプロリーグ。やはり、手に汗を握るような戦いを見たいし、もっと見せなくてはいけないと思う。