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法大が優勝に望み残す執念の逆転勝ち。東大・小林は無念のリーグ通算29敗目【10/27 秋季東京六大学野球 2回戦 法政大学 vs 東京大学】

■法政大vs東京大2回戦
法政大 000 010 212=6
東京大 102 000 000=4
【法】高田孝、内沢、鈴木、柏野、○三浦−伊藤
【東】●小林大−大音
本塁打:法大・福田《8回ソロ》

◎法政大・青木久典監督
「しんどかったですね。若い新戦力を使って、いいところで打ってくれた。怖さを知らない彼らが思い切ってやってくれたのが勝利につながった。(福田の同点弾は)キャプテンの意地を見せてくれた。(東大の)小林投手は素晴らしかった。常にポーカーフェイスで淡々と投げる。投げていくうちに投球術も覚えてきた。こういう言い方は失礼かも知れませんが、十分に勝てるピッチャーだと思う。うちのピッチャー陣も勉強してもらいたい。(8勝2敗で今季を終えて)慶應さんに2つ、たて続けに負けたのは悔しい。ここという時、勝たなきゃいけない時に力を出せない。まだまだだなと思います。でもまだ(優勝の)望みはあるので、(プレーオフを)やるつもりでしっかり準備したい」

◎法政大・福田光輝(4年・大阪桐蔭)
「負けたら終わる。(同点弾は)キャプテンでもあるし、何とかしようと思って打席に入った。正直、焦りはあった。(小林投手が)真っ直ぐが多くなってきていると思ったので、その真っ直ぐを打ちに行こうと思った。初球から打ちに行こうというのは決めていました。自分が一番ホッとしました。自分たちは何もできないですけど、1%でも(優勝の)可能性が残っているなら、気持ちだけは切らさずに待ちたい」

◎法政大・齊藤大輝(1年・横浜)
「(決勝打は)アウトコースの真っ直ぐ。後ろに繋げようと思って、逆方向を狙って打ちました。とっさに体が反応しました。(3安打に)昨日からいい形で打てていて、そのイメージを持って打席に入りました。低めのボールに手を出さなかったのが良かった。自信を持って打席に入ることを心がけましたし、今日では自信になりました」

◎東京大・小林大雅(4年・横浜翠嵐)
「前半はいい調子で、打線も点を取ってくれた。全員が僕に1勝を、という気持ちも伝わってきた。それに応えられなかった。(7回は)疲れはありましたし、ボールも上ずって来ていましたけど、気力で行ける範囲だった。連続で四球を出して、その後も修正できなかったのが悔やまれます。リーグ戦50試合以上に投げて勝つことができなかったのは本当に悔しい。でも後輩たちが自分を見て思うことがあれば、来シーズンにぶつけてもらいたい。(29敗について)僅差で負けた試合もあれば、初回から試合を壊したこともあった。たくさん負けるということは名誉なことではないですが、ずっと期待して使ってもらっていたことに感謝したい。勝てていないので、悔いは残ります。でもこのチームでできたことは良かったです」

◎辻居新平(4年・栄光学園)
「序盤にいい展開に持ち込めていただけに悔しさはあります。春からなかなか勝てなくて、その中には惜しい試合もありましたけど、今日が一番緊迫した試合でした。最終的には負けてしまいましたけど、最高の試合ができたと思います。100%の力は出せた。こういう試合ができたことをキャプテンとして誇りに思います。2年生の時には勝ち点も経験させてもらった。いい思い出を作らせてもらって感謝しています」