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東海大相模出身の1年生・赤尾光祐が逆転弾!東海大北海道が3季連続全国8強入り【全日本大学野球選手権】

★高橋監督の好判断で流れ保ち逆転

試合前半は完全に桐蔭横浜大のペースだった。初回に田越義史内野手(2年・高岡商)のライトスタンドに飛び込む本塁打で先制すると、5回表には失策とパスボールで2点を追加した。

だが「あれで“いけるな”と思わせてくれました」と高橋葉一監督が振り返ったように、その裏に新井章太捕手(4年・北海道大谷室蘭)の左中間スタンド屁のソロ本塁打で1点を返す。

そして7回裏、2安打とショートゴロで1点差に迫る。このショートゴロの時に、相手遊撃手と東海大北海道の二塁走者が交錯する形でタッチアウトになり、二塁走者と三塁ベースコーチは走塁妨害をアピール。だが、高橋監督は「流れがあるので、ごねても仕方ない」と“早く戻ってこい”とジェスチャーをし、ベンチに戻らせた。

すると、ここで打席に立った8番の赤尾光祐外野手(1年・東海大相模)が4球目をフルスイングした打球は、レフトスタンドに飛び込む起死回生の逆転弾となった。この1点を4回からロングリリーフしていた徳橋颯野投手(2年・武修館)が守り切り、東海大北海道キャンパスが4対3で競り勝った。

これで東海大北海道キャンパスは、秋の明治神宮大会も合わせると3季連続の全国大会8強入りとなった。高橋監督は「この上(8強より上)を見たいですね。守備でどこまで粘れるかですね」と、4強入りに向けて気を引き締めた。

東海大相模高時代は高校通算28本塁打の赤尾。「本塁打の瞬間はすごく興奮しました。良い打者の先輩たちがいるので今後もしっかり繋いでいきたい」と笑顔を見せた。


★2回戦・桐蔭横浜大vs東海大北海道キャンパス

桐蔭横浜大 100020000=3
東海大北海道 00001030X=4
【桐】三浦、●平田、登坂−田口
【北】太田、◯徳橋−新井
本塁打:桐蔭横浜大・田越《初回ソロ》、東海大北海道・新井《5回ソロ》

この試合のハイライト動画はこちら

◎桐蔭横浜大・田越義史内野手(2年・高岡商)

「(本塁打の場面)打ったのは高めのストレート。無心で打つことができました。また全国に戻ってきたいです」

文=高木遊
写真=中村和也