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2019.10.21 18:28
立大が快勝!4年生エース・田中誠也が3安打完封劇で現役最多の16勝目!【10/21 秋季東京六大学野球 3回戦 立教大学 vs早稲田大学】
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立大が4対0で早大に完封勝ち。溝口智成監督が「いいゲームでした」と振り返った会心の試合運びで勝ち点を獲得した。
1勝1敗で迎えた3回戦。曇り空の下、立大は2日前の1回戦で9回124球を投げて2失点完投勝利を収めたエース・田中誠也(4年・大阪桐蔭)が先発。対する早大は西垣雅矢(2年・報徳学園)が9月30日の明大戦以来、今季2度目の先発マウンドに上った。初回は両チームとの無得点の立ち上がりとなったが、立大が2回表に中嶋瞭(3年・佼成学園)のタイムリーで1点を先制すると、3回表に3番・太田英毅(智辯学園)、4回表には今季初スタメンの9番・笠井皓介(4年・大阪桐蔭)のタイムリーで1点ずつを追加。4回までに3点のリードを奪った。
追いかける早大は、2番手として第1戦で先発、第2戦でリリーフ登板した早川隆久(3年・木更津総合)を4回から3試合連続でマウンドに送り、その後も小刻みな継投で5回から3イニング連続で無失点に抑えたが、打線も3イニング連続無安打と沈黙。すると8回表、立大が1死3塁から9番・笠井が「準備はできていた」とスクイズを成功させ、これがダメ押し点となった。
「土曜日は力で投げた感じでしたけど、今日は力感が良かった」と振り返った立大の田中は、尻上がりに調子を上げながら計125球で9回を投げきり、3安打無失点で11奪三振の快投。自身リーグ戦通算4度目の完封勝利で、明大・森下暢仁らに上回って現役単独トップとなる通算16勝目。次週は、その森下との投げ合いが予想され、「最後やな、という部分もある。勝ち負けは付くんですけど、最後終わった時にやり切ったと思えるようにしたい。その結果、勝てるようにしたい」と“学生ラストピッチング”へ向けて、感慨深げに、かつ闘志を燃やしていた。
■立教大vs早稲田大3回戦
立教大 011 100 010=4
早稲田大 000 000 000=0
【立】○田中誠−藤野
【早】●西垣、西垣、早川、野口、今西、森田−岩本
◎立教大・溝口智成監督
「いいゲームでした。(田中)誠也は中盤までは苦しかったですが、中盤ぐらいからストライクゾーンに大胆に投げられた。危ないところもほとんどなく、最後は打たれる感じもしなかった。ダメ押しの1点も取れたので、いい感じでした。残り1カード。開幕4連敗の後に2つ勝ち点を取れて、あともう1つ取れたら、よく持ってきたと言える。なんとか勝ち点を取れるように、明治戦に全精力をかけていきたい」
◎立教大・田中誠也(4年・大阪桐蔭)
「1戦目と違って少し疲労感があった中で、今日は低めに丁寧に、ということをテーマに投げた結果、藤野の配球もうまく行きましたし、いいピッチングができたと思います。守備でファインプレーがあった流れの中でゼロに抑えられた。(次週の明大戦は)ラストカードになる。4年生は最高の形で終わりたい。個人としてはドラフトにかかった2人(森下、伊勢)と投げ合うのが楽しみですし、全力で、今までやって来たことをすべて出したいと思います。(プロ志望届を出さずに卒業後は社会人野球に進むことに関して)年明けには決めていた。後悔はない。今は残りの大学野球に全力を尽くして、2年後、今年ドラフトにかかった六大学の投手と同じ舞台に立てるように頑張りたい」
◎立教大・笠井皓介(4年・大阪桐蔭)
「(今季初スタメンに)正直、驚いた部分はありましたけど、準備はしていました。守備で1つミスをしてしまったので、まだまだと自分では思います。(8回のスクイズは)ネクストバッッターの時から監督にスクイズあるぞ、と言われていたので、準備はできていた。(外角のストレートの難しいボールに)少し来る予感があったので、驚かずにできたと思います」