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1年生4番・山田が先制打&田中誠が粘投でリーグ通算15勝目!立大が早大との接戦を制す!【10/19 秋季東京六大学野球 1回戦 立教大学 vs早稲田大学】

立大が5対2で早大に勝利。少ないチャンスをものにして接戦を制した。
 ここまで勝ち点2(7試合4勝3敗)の3位・早大と勝ち点1(6試合2勝4敗)の5位・立大の対戦。先手を奪ったのは立大。初回、早大先発・早川隆久(3年・木更津総合)の立ち上がりを攻め、1番の宮慎太郎(3年・市立船橋)の四球から3番・太田英毅(智辯学園)のヒットでチャンスを作り、4番・山田健太(1年・大阪桐蔭)のタイムリーで1点、さらに2死1、3塁から藤野隼大(4年・川越東)がタイムリー2塁打を放ち、いきなり3点のリードを奪うことに成功した。

立大の1年生4番・山田は先制打を含む2安打1打点

 立大の先発は、4年生左腕の田中誠也(4年・大阪桐蔭)。プロ志望届を出さずに社会人・大阪ガスでプレーすることが決まっている不動のエースは、2回に自らのボークで1点、5回に小藤翼(4年・日大三)にソロアーチを被弾したが、それ以外のイニングでは走者を背負いながらも持ち前の粘り強さを発揮して得点を許さず。

立大の先発・田中誠は粘りのピッチングでリーグ通算15勝目を挙げた

7回のピンチを凌いでガッツポーズを見せた直後の8回表に、立大が3番・太田の犠牲フライと5番・江藤勇治(4年・東海大菅生)のタイムリーで2点を奪って突き放し、田中が9回を8安打2失点の完投で今季2勝目、リーグ通算15勝目を挙げた。

立大が8回に貴重な追加点を奪う。生還した山田をベンチ内で出迎えた

 敗れた早大は、先発の早川が初回3失点の後は完全に立ち直って2回から7回までゼロ行進。その間、1点差まで詰め寄ったが、8回に2番手で登板した今西拓弥(3年・広陵)が捕まって万事休した。

早大の先発・早川は2回以降ほぼ完璧なピッチングを見せただけに初回が悔やまれた

■立教大vs早稲田大1回戦
立教大 300 000 020=5
早稲田大 010 001 000=2
【立】○田中誠−藤野
【早】●早川、今西、柴田−小藤、岩本
本塁打: 早稲田大・小藤《5回ソロ》

◎立教大・溝口智成監督
「攻撃は初回と8回、チャンス自体は多くなかったですけど、集中してやってくれた。田中誠也は、球自体は良かったんですが、決め球が甘くなっていた。どうかなと思いましたが、粘って行けと言った中で8回、9回は本来の高さ(の球)になった。最後まで誠也でと思っていましたし、非常に良かったと思います。序盤はここからが大変なんで頑張ります」

◎山田健太(1年・大阪桐蔭)
「試合前に先制点が大事だと話していた。チームを勢い付ける一打だったと思うので良かったと思います。(好調の要因は)相手ピッチャーのレベルが高いんですけど、それを打てるように、毎日少しずつでも能力を上げようと取り組んでいる結果だと思います。この勢いで明日も勝って、2連勝で勝ち点を取りたい」

◎藤野隼大(4年・川越東)
「2ストライクと簡単に追い込まれたんですけど、何とか粘った結果、ヒットになって良かった。最初の2カードでヒットが1本も出なかったんですが、空き週もあった中で調整して、自分の中でも状態は上がって来ていると思っています。(田中)誠也がよく投げてくれましたし、1年生から4年生まで、果たす仕事をやった上での勝利だったと思います」