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2019.10.19 15:45
鷹5位指名の柳町が先制2ラン&4年生4投手の継投策!慶大が開幕から無傷の7連勝!【10/19 秋季東京六大学野球 1回戦 慶應義塾大学 vs明治大学】
慶大が4対1で明大に快勝。今期開幕からの連勝を7に伸ばした。
開幕から無傷の6連勝で勝ち点3の首位・慶大と、3カードを戦って勝ち点1(3勝4敗)の明大との対戦。2日前のドラフト会議でプロ球団から指名を受けた面々も多く出場した中、まずは福岡ソフトバンク5位指名の慶大・柳町達(4年・慶應)が魅せる。初回、横浜DeNA3位指名の明大先発・伊勢大夢(4年・九州学院)に対し、無死2塁からセンターバックスクリーンへ叩き込む先制2ラン。「初球から行こうと思っていた。長打もあるというところを見せられた」と柳町。自身リーグ通算7本目となる今季1号弾で、チームに幸先よく2点をもたらした。
その裏、1点を返された慶大だったが、5回表に追加点。中日4位指名の郡司裕也(4年・仙台育英)のヒットで無死2、3塁とチャンスを広げて相手バッテリーのミスで1点を奪った後に、福井章吾(2年・大阪桐蔭)がレフトへ犠牲フライを放ち、この回2点を奪ってリードを3点に広げる。
投げては、先発の高橋佑樹(4年・川越東)が5回1/3を4安打1失点に抑えた後、6回途中から高橋亮吾(4年・慶應湘南藤沢)を挟み、7回、8回の2イニングを東北楽天3位指名の津留﨑大成(4年・慶應)が1安打に抑え、最終回は石井雄也(4年・慶應志木)と、4人の4年生投手による継投で明大の反撃を許さず。
開幕7連勝に「負けないということは良いこと」と慶大・大久保秀昭監督。捕手としても好リードを見せて勝利に貢献した郡司主将は、「あと3つ順調に勝てるとは思わない。勝つとしても厳しい試合になる。欲を出さずにやりたい」と2018年春以来3季ぶりの優勝へ向けて手綱を締め直した。
一方、敗れた明大は、第3週の対早大2、3回戦に法大との2試合、そしてこの日の慶大1回戦と5連敗となり、今季優勝の可能性が消滅。「仕方ないこと。それが今の明治の実力です」と主将の森下暢仁(4年・大分商)。発熱の影響でこの日は登板を回避したエースでもあるが、明日の2回戦は「大丈夫です」と先発予定。「しっかりと勝って、何が何でも勝ち点を取りにいきたい。勝ちにつながるピッチングをしたい」と“反撃”を誓った。
■慶應義塾大vs明治大1回戦
慶應義塾大 200 020 000=4
明治大 100 000 000=1
【慶】○高橋佑、高橋亮、津留﨑、石井−郡司
【明】●伊勢、入江−蓑尾、西野
本塁打:慶應義塾大・柳町《1回2ラン》
◎慶應義塾大・大久保秀昭監督
「(柳町の2ランは)大きかったね。立ち上がりでしたし、森下君の先発を予想していた中で伊勢君でしたけど、慌てることなく1打席目から集中して打ってくれた。ドラフトはあったが、みんながこの明治戦に向けての気持ちを強く持っていた。(開幕7連勝に)負けないということは良いこと。でも今日も紙一重のところが大きい。引き続き、明日こそ森下君を打って、春の雪辱をしたい」
◎慶應義塾大・柳町達(4年・慶應)
「とにかく初球からどんどん振っていこうという意識の中で、それが良い結果につながった。(ドラフトで)指名されてホッとした。でもアピールしようと意識し過ぎると良くない。意識しないことを意識しています。あと3つ、どうやって勝つかを考えて、1つ1つ戦っていきたい」
◎慶應義塾大・郡司裕也(4年・仙台育英)
「(5回の2塁打は)案外、打球が伸びた。キャッチャーとしても追加点がむちゃくちゃ欲しい場面だったので良かった。(犠牲フライで本塁生還に)浅いフライ。なかなかしないヘッドスライディングをしました。明治戦はいつも緊迫した試合になる。今日もかなり苦しい試合になりましたけど、何とかピッチャーが粘ってくれた」