- 独立リーグ
2019.10.15 16:00
沖縄、大分、徳島で成長を遂げた18歳。変幻自在の最速148キロ右腕 上間永遠(徳島インディゴソックス)【時は来た!ドラフト指名を待つ男たち 独立リーグ編】
今年15年目を迎えた四国アイランドリーグplusを代表する最速148キロ右腕。15試合・70.2回を投げて最優秀防御率1.40を達成した試合を作る力と、スライダー、カーブ、カットボール、130キロ台の高速シンカーを自在に操る変化球の精度は、高卒1年目とは思えない安定感を備えている。
その上間は沖縄県那覇市の出身。野球好きの祖父に影響され幼少期からボールに親しむと、城岳小1年の時に軟式・城岳中央ブレーブスに入団。4年生からは投手を本格的に始め、那覇市立古蔵中では硬式野球ポニーリーグ・沖縄ダイヤモンドベースボール倶楽部へ。
2年夏にはジャイアンツカップ出場、3年夏にはポニーリーグ全日本選手権準優勝と「コースに投げ分けてかわしていく」(本人談)今につながるスタイルを確立していった。
高校では沖縄を離れ柳ヶ浦(大分)に進学。元・南海ホークスの名内野手、四国アイランドリーグplus・高知ファイティングドッグスで監督も務めた定岡智秋監督(当時)指導の下、下半身から上半身に伝わるフォームを会得。3年夏は大分大会決勝戦で藤蔭に敗れ押し組む甲子園出場はならなかったが、入学当時の130キロ前半から最速144キロまで球速も伸び、大分県内屈指の右腕として名を上げた。
そして高校卒業後は「1年目からNPBを目指した方が自分のためになる」と、定岡監督からのアドバイスを受け「何年も連続でドラフト指名選手を出しているし、練習環境もいい」と徳島インディゴソックスへの道を選択。持ち前の変化球精度はそのままに「身体を強くすること、インコースの使い方とストレートの強さ」にこだわり、夏には最速148キロをマークした。
自分のアピールポイントは「相手打者との駆け引き」と公言する上間。目標とする菅野智之(巨人)のような「強く・巧い」右腕への入り口を開ける鍵を手に入れるべく、奮闘は続く。