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2017.05.29 19:21
【THE SPIKE】プロ野球 セ・パ交流戦開幕…ソフトバンク3連覇なるか、注目の選手は!?
今年も早いもので、いよいよ5月30日から日本生命セ・パ交流戦がスタートする。昨年、交流戦連覇を達成したソフトバンクが3連覇となるか。開幕から好調を維持する現在首位の楽天が待ったをかけるか。見どころを考察してみる。
■交流戦で強さを見せるパ・リーグ
ここ数年を振り返ると、パ・リーグの強さが際立つ。昨年の最終成績はパ・リーグの60勝47敗1分け。6度目の優勝を果たしたソフトバンクは、13勝4敗で勝率.765と圧倒的な強さを見せた。2位は12勝6敗でロッテ。3位にはセ・リーグから広島が入ったものの、4位楽天、5位日本ハム、6位西武と上位はパ・リーグで埋めつくされた。そのうえ7年連続でパ・リーグが勝ち越している。
今季低迷している日本ハム、オリックス、ロッテは、球場も対戦相手も変わる交流戦で心機一転挽回をはかりたいところ。特に交流戦で一定の強さを見せるロッテは、現在19ある借金をできるかぎり返したい。30日、本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの阪神との開幕戦で石川歩投手が先発マウンドに上がるが、今年のワールド・ベースボール・クラシック開幕戦でも先発を務めたエースの復調なくして、ロッテの浮上はありえない。
■セ・リーグの巻き返しなるか
一方で、セ・リーグの各球団も交流戦には機するものがあるだろう。現在首位に立つ広島は、ここまで安定した戦いを見せている。同リーグ他5球団と比べて失点数は少なくないが、得点256はダントツ1位(2位は阪神の189)。打率.278、本塁打44、盗塁37もリーグトップ。今季から4番に座る鈴木誠也外野手を中心とした打撃が強みだ。
お馴染みのタナキクマル(田中広輔内野手・菊池涼介内野手・丸佳浩外野手)は健在なうえ、同世代の安部友裕内野手が現在打率.336でセ・リーグの首位打者に立つなど飛躍を遂げている。昨年同様、広島は交流戦を上位で乗り切れば、リーグ連覇も見えてくるはずだ。
また、現在リーグ4位のDeNAは筒香嘉智外野手、リーグ5位のヤクルトは山田哲人内野手の復調の機会となるか。筒香は打率.270、4本塁打と低迷。山田も打率.241、5本塁打と本来の力を発揮できていない。侍戦士の爆発がチーム浮上のカギを握る。
■現在好調の左打者に注目
ここまでのペナントレースを振り返ると、今季ブレイクが期待されていた左打者が結果を出している。恐怖の8番打者として定着しつつあるソフトバンクの上林誠知外野手は、規定打席に達すると、打撃部門のトップ10に躍り出た。打率.313、7本塁打、24打点、5盗塁と期待以上の活躍を見せている。
また、ルーキーイヤーながらも西武不動の2番に定着し、リーグ3位と好調のチームを走攻守で牽引する源田壮亮内野手。入団前は守備の評価が高く、同じく名手だった指揮官・辻発彦監督からの期待を受けていたが、これまでの打率.304、そして13盗塁はパ・リーグトップ。交流戦でも一挙手一投足に注目したい選手のひとりだ。
首位を快走する楽天を牽引するトップバッター・茂木栄五郎内野手も忘れてはならない。打率.325、32打点で出塁率も4割を超える。既に10本塁打を記録しているが、これは楽天の生え抜きの野手では初となる二桁本塁打だ。
昨年の交流戦では、ソフトバンクの城所龍磨外野手が打率.415のハイアベレージを残して交流戦MVPに輝くなどブレイクした。今年も交流戦で飛躍する選手の登場に期待したい。
ちなみに、交流戦開幕戦の予告先発が日本野球機構により以下の通り発表されている。
巨人は、今季も安定感抜群の菅野智之投手が先発マウンドに立ち、パ・リーグ首位の楽天に敵地で挑む。本拠地に阪神を迎えるロッテは、石川の投球に期待したい。
6月18日まで続く交流戦で、好調を維持する広島、阪神、楽天、ソフトバンクがさらに突っ走るか。低迷する球団が悪い流れを断ち切り巻き返しをはかれるか。熱い戦いと盛り上がりに期待したい。