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今夜、則本昂大(東北楽天)が球界のレジェンド・野茂英雄の記録に挑む

写真提供=共同通信社

田中将大(現ニューヨーク・ヤンキース)から東北楽天ゴールデンイーグルスの絶対的エースの座を引き継いだ男が今夜大記録に挑む。

5月17日の北海道日本ハム戦で12三振を奪い、4月19日の西武戦から続く10奪三振以上の記録を「5試合」に伸ばした。
5試合以上連続2桁奪三振は、2014年の阪神タイガース・能見投手以来史上5人目。
連続2桁奪三振試合のプロ野球記録は、91年に当時近鉄バッファローズの野茂英雄が打ち立てた6試合連続。

先日、海の向こうでもボストン・レッドソックスのC・セールがアスレチックス戦で7回10三振を記録し、99年にペドロ・マルティネス(レッドソックス)、15年のホワイトソックス時代に自身が樹立したメジャー記録に並ぶ8試合連続2桁奪三振をマークした。
日本球界でも連続2桁奪三振記録に則本が並ぶことができるのか注目が集まる。

学生時代から則本の三振を奪う能力は抜きん出ていた。大学4年時に出場した「第61回全日本大学野球選手権」初戦の大阪体育大学戦で延長10回を投げぬき、大会記録を塗り替える20奪三振(参考記録)を記録。プロ入り後も、2014年から2016年まで奪三振王のタイトルを獲得し、
いずれの年も200奪三振以上を奪うという驚異的な三振奪取能力を見せつけている。

その驚異的な奪三振能力を支えているのは、フォークボールとストレートの両方の球種で三振が取れることだろう。
2ストライクと追い込まれたバッターが、150キロ前後のストレートとキレのあるフォークボール両方に対応するのは、プロの打者と言えども至難の業と言える。

「偉大な方の記録に挑戦できるのは、なかなかない」と偉業への意欲を見せる則本。エースとしてチームの勝利が最優先のスタンスは崩すことはないが、本日スライド登板での予告先発が発表されている神戸でのオリックス戦にて、レジェンドの記録に肩を並べられるかに挑む。