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佐々木、12球団と面談へ 運命のドラフトまで37日 帰国後の家族会議で最終決定

 10月17日に行われるドラフト会議で12球団が1位指名候補に挙げる大船渡の佐々木朗希投手(3年)がプロ12球団との面談を検討していることが9日、分かった。帰国後の家族会議で最終決定される見通し。この日はU18ワールドカップ(W杯)に出場した高校日本代表の一員として夕方に帰国予定だったが、台風15号の影響で韓国を出発する航空便が大幅に遅延した上で欠航となった。10日に帰国する。

帰国のため空港内を移動する池田(左)と佐々木(撮影・木村 揚輔)

 佐々木のプロ入りへの道筋はしっかりと描かれている。関係者は「まずはお母さんも交えて面談をした上で、今後について決めたい」としており、帰郷後家族会議を行う。当初は9月中旬にプロ表明会見を行う予定だったが、同関係者は「いろいろな思いがあると思うので、そこを整理したい」と説明。22日からの今月最終週をめどに会見日程を発表し、同月下旬にも会見を行い、プロ志望届を提出する見通しだ。

 その先に検討を始めたのが12球団との面談だ。家族会議の中で確認した上で、プロ志望届の提出が締め切られた10月3日以降に、大船渡の国保陽平監督、母・陽子さんを交えて獲得を希望するプロ球団と面談を行う。あるスカウトは「もし面談が設定されるならば、球団の育成方針を伝えたい」と話した。

 面談は昨年の金足農・吉田(現日本ハム)や17年の早実・清宮(同)が行った例があり、短期間で多くの球団にフラットな話を聞ける利点がある。清宮の際は育成方法、施設面の話題が中心だったが、巨人は当時の石井一夫球団社長、鹿取義隆GMが参加するなど争奪戦に拍車がかかり、1位指名は7球団が競合した。現在、佐々木を1位指名候補から外している球団はなく、全12球団による面談となる可能性がある。

 U18W杯での世界デビューは、不本意な結果に終わった。チームは5位で、自身は8月26日の練習試合で右手中指の血マメが悪化。復帰登板となった6日の韓国戦で再発し、1イニング、19球の登板にとどまった。チームに同行した木島丈博医師は「大会では佐々木の出たいという気持ちもあって、早く治すようにしてきた。今後は焦る必要はないのでじっくり休んでほしい」と気遣ったが、佐々木は「(大船渡に)帰ってトレーニングを継続したい」と意欲を口にした。

 来月17日の運命のドラフト会議まで37日。「成長できた2年半だった。この経験をこれからに生かしたい」。最速163キロ右腕の目は次のステージへと向かっている。