- 大学野球
2017.05.20 15:43
明大が2安打完封リレーで立大撃破!逆転優勝に望みをつなぐ!【東京六大学野球】
★森下暢&齊藤が9回2死まで無安打投球
☆明治大vs立教大1回戦
明治大 100 010 001=3
立教大 000 000 000=0
【立】田中誠、手塚、中川—藤野
【明】森下暢、齊藤—氷見
2連勝すれば1999年秋以来35季ぶりの優勝が決まる立大と、2連勝すれば3連覇の可能性が生まれる明大の大一番。初夏の日差しが照り付ける中、立大が今季8試合で3勝2敗、防御率3.35の左腕・田中誠也(2年・大阪桐蔭)、明大が今季3試合で1勝2敗、防御率3.86の右腕・森下暢仁(2年・大分商)がマウンドに上った。
優勝のためには1つも負けられない明大は1回表、1番・竹村春樹(4年・浦和学院)のヒットから2死3塁として4番・越智達矢(3年・丹原)のセンター前タイムリー。幸先よく1点を奪うと、「初回に点を取ってくれたので楽な気持ちで投げることができた」と先発の森下暢が要所を抑えるピッチングを披露。1回裏に2四死球で招いた2死1、2塁のピンチを凌ぐと、2回、4回、5回といずれも四球で走者を出しながらも得点を許さず、6回102球を投げて7四死球も無安打無失点のままリリーフにバトンを渡した。
5回表に渡辺佳明(3年・横浜)の2塁打から氷見泰介(3年・豊川)の犠牲フライで貴重な追加点を奪った明大は、9回表にも3番・逢澤崚介(3年・関西)が四球、ワイルドピッチ、盗塁で3塁まで進むと、5番・宮﨑新(4年・履正社)の内野ゴロの間に好走塁で本塁を陥れて3点目を奪取。
7回から2番手としてリリーフした齊藤大将(4年・桐蔭学園)が9回2死から2安打を許して“ノーヒットノーラン・リレー”は逃したが、しっかりと無失点に抑えて逆転優勝へ望みをつなぐ勝利を掴み取った。
敗れた立大は、先発の田中誠が5回4安打2失点で降板した後、2番手で手塚周(2年・福島)、3番手で中川颯(1年・桐光学園)をつぎ込んだが、今季リーグトップのチーム打率.308を誇っていた打線が9回裏2死までノーヒット。土壇場で代打・大東孝輔(4年・長良)が詰まりながらもセカンドの頭上を越すチーム初安打を放つと、続く寺山寛人(3年・神戸国際大附)もヒットで続いて1、2塁としたが、最後は熊谷敬宥(4年・仙台育英)がサードゴロに倒れてゲームセット。今週での立大の優勝決定はなくなった。
◎明治大・善波達也監督
「(9回2死からのヒットには)セカンドの足がもつれてヒットになっちゃいましたね…。(森下は)いい荒れ方をして、それが的を絞らせなかった。まず第1戦取らないことには始まらない。幸いうちも優勝争いの中に混ぜてもれているので、その意識の中でのプレーは選手の力になる。そこに混ざれているのはありがたい。何とか明日も勝って、可能性を繋げたいと思います」
◎明治大・森下暢仁投手(2年・大分商)
「力強いボールを意識して投げた。前回は同じコースを投げて打たれた場面が多かったので、散らして行けたらと思った。(計7四死球も)あまり気にせず、テンポ良く、腕を振って、初回に点を取ってくれたので楽な気持ちで投げることができた。(7回無安打には)ずっとランナーは出していたし、あまり内容的には良くなかったけど、ヒットを打たれなかったので点を取られなかった。明日も投げる機会があると思うので、自分の任されたところでしっかり投げたい」
◎明治大・齊藤大将(4年・桐蔭学園)
「(9回2死からの初被安打に)打球的には打ち取ったと思ったんですけど、ちょっと高く上がって、バットも折れたので、どうかなと…。もう少し自分が低めに投げられば、ゴロになったり、飛ばなかったりしたと思うので、そこは自分が追求しないといけない部分だと思います。(ノーヒットでの継投に)いつ打たれてもおかしくないと思っていたし、点を取られなければいいという気持ちだった。四球も多く出ていたので特に気にすることなく投げることができた。自力での優勝は無理なんですけど、今日勝ったことで可能性が繋がった。明日も今日と同じように全力で勝つだけだと思います」