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侍ジャパン

U18侍、3決にも進めず…「スモールベースボール」重要も国際仕様の戦術身につける時期

 ◇第29回WBSC U18W杯 スーパーラウンド第3戦 日本1-4オーストラリア(2019年9月7日 韓国・機張 ドリームボールパーク )

引き揚げる永田監督

 悲願の初優勝はならず、5位に終わった高校日本代表。今大会に向けた準備、戦術、選考方法は最適だったのか。スポニチ本紙記者が検証する。

 永田裕治監督は「全て監督の責任」と繰り返した。相手がいて、ともに全力で戦った結果に対する「責任」は必要だろうか。今大会で任期を終える監督にそれがあるとすれば、次世代に経験などを引き継ぐことである。

 ただ、敗戦を多角的に検証する作業は必要となる。登録20選手の内訳は投手が9人で野手11人。内野手は7人中6人が自チームで遊撃を務め、外野手2人と偏りはあった。結果的にミスが多発したが、25選手で戦うプロと違い、20人では必ず偏りは出る。監督は選手を「(日本高野連の)技術・振興委員に選んでいただいている」とした上で「僕が選ぶんだったら、また…。それは言わん方がいい」と言葉を濁した。現場の意向を最大限に重視した選手選考であったか、が重要だ。

 敗因は戦術面か。スーパーラウンド初戦のカナダ戦、2戦目の韓国戦と初回無死からの走者を犠打で進めた。先制点の重要性は分かる。ただ球数制限があり、情報が少ない国際大会。相手に容易に、1死を与えるのはどうか。木製バットのため、外野手の守備位置は金属の甲子園大会と違い、深くない。単打で二塁から生還できないシーンも多々あった。

 日本はスーパーラウンド進出6チームで断トツの10犠打を記録したが、貧打では得点につながらない。台湾戦は2安打、カナダとオーストラリア戦は3安打に終わった。日本らしい「スモールベースボール」も、もちろん重要だが、同時に「国際仕様」も身につけていく時期に来ているのではないか。(アマ野球担当・桜井 克也)