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プロ野球

ロッテ 今季初サヨナラで連敗8で止めた 伊東監督「ゆっくり寝られる」

 ◇パ・リーグ ロッテ4―3楽天(2017年5月19日 ZOZOマリン)

<ロ・楽>延長10回1死二、三塁、根元(右)はナインから手荒い祝福を受ける

 ロッテが連敗を8で止めた。19日の楽天戦で、延長10回1死二、三塁から根元俊一内野手(33)が右翼へサヨナラ打を放った。9回1死まで3―2とリードしながら、完投目前の涌井秀章投手(30)が同点に追いつかれて延長戦に突入した試合。重く、そして遠く感じた今季10勝目はチーム一丸となった今季初のサヨナラ勝ちに結実した。

 一塁後方にできた歓喜の輪。苦しんだ分だけ、笑顔が何倍にも輝いた。3―3の延長10回1死二、三塁。根元は7球連続直球から、最後の最後に投じられた森原のフォークに食らいついた。打球は思いとともに右前へ。今季初のサヨナラ劇で、連敗は止まった。

 「ホッとしています。ベンチの中でもみんな声は出ていたし、雰囲気は悪くない。いつかこういう日がくると思ってやっていました」

 2軍スタートだった春季キャンプから一度も1軍に呼ばれることはなかったが、腐らなかった。常に1軍の試合をチェック。5月14日に今季初昇格すると、この日は今季初めて3番に座った。「打席でうまくタイミングが取れている」と好調をキープし、3回には一時勝ち越しとなる中前適時打も放った。今年でプロ12年目の33歳。伊東監督も「ベテランの域に達しているが、根元がよく救ってくれた」と称え「今日はゆっくり寝られるかもしれない」と笑った。

 勝利目前の9回1死までこぎつけながら、エースの涌井が同点とされた。長く、暗いトンネルは1日ごとに重圧も加わり、1勝が遠く感じるようになった。伊東政権ワーストの8連敗で借金20、18試合連続1桁安打と負のデータばかりが並んだが、根元の劇打は19試合ぶりの2桁安打となる10安打目。今季40戦目にしてつかんだ10勝目で呪縛を解き放った。

 11日の楽天戦、12日の日本ハム戦はナイターだったが、試合後にミーティングを行った。投手陣も自発的に集まり「投手陣がゲームをつくっていこう」と再確認した。大敗続きでブーイングも受けたファンにようやく勝利の報告ができた。主将の鈴木は「やばい、泣きそう」とつぶやいた。

 お立ち台で「うれしかったけど、感情は抑えました」と話した根元はこう続けた。

 「上を目指していかないといけない。大きな1勝だが、まだ100試合以上残っている。そこまで感情を表に出しても試合は続く」

 この1勝を号砲に、勝ちまくるしか本当の道は切り開けない。 (町田 利衣)

 ≪ワースト新免れる≫ロッテは延長10回にこの日チーム10本目となる根元の安打でサヨナラ勝ち。4月28日の西武戦から18日の西武戦までは18試合連続1桁安打で、58年8月3~27日(当時大毎)に並ぶ球団最多となっていたが、ワースト新は免れた。また、連敗も8でストップ。ロッテがサヨナラ勝ちで8連敗以上を止めるのは、78年9月3日の近鉄戦をサヨナラ勝ちし、8連敗でストップさせて以来39年ぶりだ。

 ≪最も遅い記録≫ロッテは今季40試合目で10勝(29敗1分け)に到達。開幕40試合以上で10勝目を挙げるのは、05年楽天の48試合目以来。チームでは02年の33試合目(22敗1分け)を上回り最も遅い記録になった。