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プロ野球

39歳中日・荒木 勝利呼ぶヘッスラ V打の平田「気持ち伝わった」

 ◇セ・リーグ 中日2―1阪神(2017年5月18日 甲子園)

<神・中>8回1死、荒木は左中間二塁打を放ち、二塁にヘッドスライディング

 ベテランが必死の形相で頭から飛び込んだ。1―1の8回1死、中日・荒木はメッセンジャーの141キロ直球を左中間へ運ぶと、迷いなく一塁を蹴って二塁にヘッドスライディング。39歳の気迫が次打者・平田の決勝二塁打を呼び込んだ。

 「足が動かんかっただけ」と冗談めかした男のユニホームは泥だらけだった。

 3、5回の安打で今季2度目の3安打を記録。4月30日以来のマルチ安打で通算2000安打にあと12本とした。しかし、借金11の最下位に沈む現状に笑顔はない。打開策を自問自答する毎日。「自分に何ができるかを考えたら、一つ一つ先の塁を取ることだった」。行き着いた先は「原点回帰」だった。

 連敗を3で止めたベテランの働きを辛口の森監督は「今日は荒木で勝ったんだよ。いいムードをつくってくれた」と絶賛。決勝打の平田も「荒木さんの気持ちが打球に伝わった」と喜んだ。

 今月初旬の広島遠征中、同じ二塁手で守備の名手である広島・菊池に依頼し、愛用のグラブを研究させてもらった。「やっぱり特徴あるよね。詳しくは言えないけど、自分のより少し大きい感じかな」。自身も04年から6年連続ゴールデングラブ賞を獲得した名手だが、年齢を重ねても向上心に衰えはない。

 勝利に「良かった」と少しだけ相好を崩したが、大記録への意識は「まだまだ、全然」。求めるものは勝利につながる安打。ベテランは、とにかく勝ちたい。 (桜井 克也)

 ▼中日・ジョーダン(7回1/3を1失点でチームトップの3勝目)中10日で立ち上がりは球がバラついたが、試合の中で修正できた。