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侍ジャパン

侍U18佐々木、戦闘モード 1週間ぶりブルペン85球もマメ痛くない!スーパーRで初登板へ

 ◇第29回WBSC U18W杯 1次ラウンドB組 日本1―3台湾(2019年9月2日 韓国・機張 ドリームボールパーク)

<台湾・日本>1週間ぶりのブルペンで85球を投げる(撮影・島崎忠彦)

 高校日本代表は1次ラウンド第4戦で台湾に5回裏終了の降雨コールドゲームで敗れ、初黒星を喫した。勝てば4連勝で1位でのスーパーラウンド進出が決まったが、3日のパナマ戦に持ち越しとなった。右手中指に血マメができた佐々木朗希投手(3年=大船渡)は1週間ぶりに本格的な投球練習を再開。5日からのスーパーラウンドに間に合う見込みとなった。

 降りしきる雨。5回終了後には強まり、約1時間の中断の後に降雨コールドで台湾に敗れた。スーパーラウンド進出を決められず、佐々木は悔しそうな表情で整列に並んだ。

 「(先制して)入りは良かったけど、雨の中で投手に負担がかかってしまったし、野手もやりにくかったと思う。そういうところで負けてしまった」

 消化不良で喫した今大会初黒星。その一方で、163キロを誇る右腕は今大会初登板に向け、大きく前進していた。4回裏だ。試合中にもかかわらず、一塁側のブルペンには日米のスカウトに、報道陣や観客も含めて計60人ほどが集まる異様な光景が広がっていた。

 佐々木は捕手を立たせて59球を投げると、さらに座らせて26球を投げ込んだ。マウンドの傾斜やフォームを意識し「状態は7割。大会中に投げられると思うので、焦らずに進めていきたい」。球を受けた水上は驚きを隠せなかった。「手が痛い。140キロ中盤は出ていたと思う。壮行試合より回転も良いし、状態も良いと思う」。視察したソフトバンクの永井智浩編成育成本部長も「速かった。(登板しても)大丈夫そう」と太鼓判を押した。

 8月26日の大学日本代表との壮行試合で右手中指の血マメが悪化し、一時は大会での登板自体が心配された。それでも日本高野連の竹中雅彦事務局長が「予想以上に回復しているとドクターから聞いている」と話していたように驚異的な回復力を見せ、1週間ぶりの本格的な投球で復活をアピールした。「想定内。指が気にならなくはなかったけど、悪くない」。5日からのスーパーラウンドでの復帰登板に支障はない。

 敗戦後、永田裕治監督は「切羽詰まった状態」と厳しい表情を浮かべた。1次ラウンドで対戦したチームとはスーパーラウンドでは戦わず、対戦成績が持ち越される。B組は日本、米国、台湾の進出が有力。3カ国が1勝1敗で並ぶため、A組の3チームと対戦するスーパーラウンドで1敗でもすれば、決勝進出が厳しくなる。

 「しっかり打者を抑えて、チームの勝利に貢献したい。自分の登板に準備をしていきたい」と佐々木。負けられないスーパーラウンド。初の世界一を見据え、日本のエースが急ピッチで調整を進める。 (武田 勇美)