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内山京祐のリーグ戦初本塁打で中央大が専修大に競り勝ち先勝。専修大は9連敗【東都大学野球】

★千葉の名門を歩んできた有望株

1年春から開幕スタメンを掴んだ有望株・内山京祐内野手(1年・習志野)のリーグ戦初本塁打などで中央大が専修大に3対2で先勝した。

4回の先頭打者として打席に立った内山はインコース低めのカットボールを「前の打席に同じ球で凡退していたので、その球で攻めてくると思いました」と狙い澄ましたスイングで打球をライトスタンドに運んだ。

佐倉リトルシニア、習志野高校と千葉の名門でプレーしてきただけに「(金属から木製への)バットの違いも感じませんし、守備も難なくこなせています」と1年生らしからぬ落ち着きを攻守で見せている。4年間の目標は通算100安打と首位打者獲得だと言う頼もしい1年生が、今季の中央大を引っ張って行く存在になるかもしれない。

この本塁打後も中央大は内野ゴロで1点を追加すると、8回には吉田叡生内野手(3年・佐野日大)の二塁打をきっかけに、再び内野ゴロでダメ押し点を奪った。

8回にはドラフト候補右腕の鍬原拓也投手(4年・北陸)が専修大・岡本良樹内野手(2年・専大松戸)の2点タイムリーを浴びて1点差に詰め寄られるも、後続を断ちスリーアウト。9回途中からは花城凪都投手がマウンドに立ち、試合を締めた。これで鍬原は今季4勝目を挙げた。

一方、最下位で入替戦出場が決まっている専修大は、チーム開幕戦を引き分けて以降9連敗となった。

それでも齋藤正直監督は「やっと野球らしい野球ができてきました」と話し「高橋礼が焦らず投げていましたし、打者も振れるようになって打球が上がるようになりました」と復調の兆しを感じたようだ。

また、ベンチやスタンドの部員の元気はあるため「良い流れです。入替戦に向けて、より一体感を醸成していきたいです」と語った。

中央大vs専修大1回戦

中央大 000200010=3
専修大 00000002X=2
【中】◯鍬原、花城—田畑
【専】●堀田、上野、佐藤(奨)、高橋(礼)—深水
本塁打:内山《4回ソロ》

リーグ戦初本塁打が決勝打となった内山。ホームランボールは実家に送ると言う。


文・写真:高木遊