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金本阪神 03年星野Vロード再現なるか 14年前は5月18勝6敗

 いざ「星野ロード」だ!金本知憲監督(49)が率いる首位・阪神は、16日から中日(甲子園)、19日からヤクルト(神宮)と下位球団と対戦が続く。34試合終了時点の貯金10は、指揮官が現役時代の2003年に圧倒的な強さでリーグ優勝を果たした星野阪神と同ペースの進撃ぶり。14年前のチームが月間18勝6敗で優勝への足がかりとした5月に、ベテラン、中堅、若手の戦力バランスが整っている金本阪神も、さらなる貯金増を図る。

阪神の金本監督

 5月に入って8勝2敗と快走している金本監督は「順位どうこうより、とにかく貯金を増やしていって、自分たちの勝ち方というのを確立していくというのが目標。貯金はどんどん増やしたい」と言葉に力を込めた。ここまでの34試合は、まさに言葉通りの戦いぶりだった。

 星野阪神と同じ「Vロード」を歩みつつある。開幕時期が早かった03年は3、4月終了時点で貯金7を蓄えていたが、その時点の試合数は28。同じ28試合終了時点で比較すると、金本阪神も貯金6だ。さらに貯金10到達時期も03年が33試合目、今季が34試合目と1試合しか変わらない。34試合終了時点の戦績を比べると、星野阪神は21勝12敗1分けの貯金9、金本阪神は22勝12敗の貯金10。今季の方が14年前の快進撃を上回ってさえいる。

 「(現状を変に意識する心配は)無いよ。そういう心配は無い。ベテランやキャリアを積んでいる選手もおるし。4人おるんかな、ウエポン(上本)やベテラン3人(福留、鳥谷、糸井)。主力で言えば。ピッチャーにも球児とかいるしね」

 指揮官が全幅の信頼を寄せる主力を筆頭に、レギュラー陣の年齢構成にも共通項が見える。03年は金本、矢野、片岡、桧山ら35歳前後のベテラン、29歳シーズンの中堅・今岡に赤星、藤本、浜中ら若手が引っ張られ、打線が機能した。それは今季も同じだ。40歳の福留、36歳シーズンの糸井と鳥谷の3人が主力を担い、31歳シーズンの中堅・上本が存在感を発揮することで、高山、北條、原口、中谷ら若手の力を引き出している。投手陣も03年に藪、下柳、伊良部がいたように、経験豊富な能見、藤川がいる。ベテラン、中堅、若手のバランスも首位快走の一因だ。

 そして、指揮官が主軸の一角として期待する上本のスタメン復帰も見えてきた。5日に右足首を負傷後、10日が経過。指揮官は「中日(の先発予想)は右、左、左か。どうやろう。行けるなら行きたいけど」と期待を寄せた。16日からの中日3連戦(甲子園)で先発復帰が最有力だ。

 03年は5月に18勝6敗と独走態勢に入り、その勢いで6、7月も進撃を続けた。疲れの見え始めた8、9月で19勝24敗1分けと2カ月連続の負け越しを喫したが、シーズン中盤までに蓄えた貯金が生きた。理想は星野阪神のVロード。目下7カード連続負け越し無しの金本阪神も、16日から上本を加えたベスト布陣で、5月攻勢の仕上げにかかる。 (惟任 貴信)

 ≪03年5月は18勝≫阪神が18年ぶりのリーグ優勝を飾った03年は、5月に18勝6敗の快進撃。チームの月間18勝は、19勝した68年8月以来35年ぶりで、2位巨人に8ゲーム差の独走態勢を築いた。今季も月間8勝2敗と好調で、34試合時点での貯金10は03年の9(21勝12敗1分け)を1つ上回っている。