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前田健太、投手の打順で交代…浮き彫りになった信頼感のなさ


ロサンゼルス・ドジャースは10月20日、シカゴ・カブスとのリーグ優勝決定シリーズを戦い、4-8で敗れた。先発したドジャースの前田健太は3回2/3を投げ、3安打1失点だった。

前田は初回に先頭のデクスター・ファウラーにヒットを許すと、アンソニー・リゾのタイムリーで早くも失点。だが、その後は走者を溜めながらも、連続三振でピンチを切り抜ける。

変化球が狙い所より高めに浮いてしまう前田。それでも二回、三回を無失点に抑えるが、四回に2死一、二塁で投手のジョン・レスターを打席に迎えたところで降板。その後、チームは終盤の大量失点でリードを広げられ本拠地で連敗。2勝3敗と後がなくなった状態で敵地シカゴへ戻る。

前田も「びっくりした」と話す、投手の打順での交代。試合後の会見でデーブ・ロバーツ監督は降板理由について、「フィジカル的には問題なかったが、ストレートのコントロールを失っているように見えたし、変化球のキレも悪くなっているように見えた」と話している。

最初の打席でレフトフライを打っていたレスターは、「バットが振れていた」と投打に好調だと映った。もしレスターが出塁すると、次はランナーを溜めて左打ちのファウラー。難しい場面を振り返ってロバーツ監督は、「前田がファウラーを打ち取れるようには見えなかった。フィールズとマッチアップさせるほうを好んだ」と話している。

プレーオフでまたも不完全燃焼に終わった前田。悔しい登板にファンからは、「監督のコメントがすべてだと思う。現場で見てる監督、コーチが判断したならそうなんだろう」「無駄に言い訳しない前田は好感が持てる。悪いところは自分で分かってるはずだから、なんとか直してほしい」「相手は左だし、もう失点はできない場面だったから、交代は驚きでもない。実際ここを0に抑えて裏で追いついたし」「まあカブスは強いから仕方ない。シーズン103勝してるチームだけあるよ」「シーズン中から5回2失点が使われ方だったし、ポストシーズンに入ったらこういう交代も仕方ない。悔しかったら来シーズン取り返すこと」などの声が寄せられている。

プレーオフで結果を残せなかった前田は、仮にドジャースが逆転でワールドシリーズへ進出しても、先発で起用されるか微妙な立場になってきた。また、来季のスプリングトレーニングでは、今季ケガで離脱していた投手も戻ってくる。現状ではそれらの投手と、横一線で先発ローテーションを争うところから再スタートになりかねない。

前田健太 参考画像(2016年10月20日)
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