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侍ジャパン

“守備の人”西武ドラ3源田 早くも4度目猛打賞の進化 転機は辻監督の指導

 ◇パ・リーグ 西武6―1オリックス(2017年5月14日 京セラドーム)

<オ・西>8回2死、源田は西野の遊ゴロを一塁へジャンピングスロー

 いくら活躍しても低姿勢は変わらない。西武のドラフト3位・源田が3安打2打点で勝利に貢献。早くも今季4度目の猛打賞で打率は・314に上昇し、プロ入り初のヒーローインタビューを受けたが「ヒーローは僕じゃないんじゃないかと思った」と謙虚に話した。

 昨年は社会人日本代表でともに戦ったオリックスのドラフト1位・山岡との新人対決に完勝した。2番打者として「つなぐことだけを考えた」と初回は四球で出塁し、中村の適時二塁打で先制のホームを踏む。3回は中前打。50メートル5秒8の俊足で二盗も決め、リーグトップの盗塁数を9に伸ばした。5回、9回も中前適時打でリードを広げた。3試合連続マルチ安打で、最近5試合では打率・550。辻監督は「本当に良い仕事をしている。疲れたら休ませるけど飯をちゃんと食べているから大丈夫」と笑った。

 「守備の人」がプロで大変身している。トヨタ自動車では9番を打つこともあり、プロ入り前は新人で同じ遊撃手の中日・京田、巨人・吉川尚より評価が低かった。今やその立場が逆転。2月のキャンプで辻監督の指導が転機だった。左打ち。社会人時代は足を生かすために逆方向を意識して走り打ちになっていたが、「下半身を意識してしっかり振らないと速い球に対応できない」と助言を受け、スイングの力強さを磨いた。振り切ることで内野の間を抜ける打球が格段に増えた。

 試合前には、侍ジャパンの監督を務めた小久保裕紀氏から「守備の名手になれよ」と言葉を掛けられ、「うれしかったです」と目を輝かせた。この日も6回に岩崎の三遊間の深い打球を逆シングルでさばくなど、自慢の守備でも貢献した。

 3連勝で2日以来12日ぶりの貯金1とし、単独3位に浮上。その原動力は源田だ。開幕から全34試合に出場する新人王候補は「一試合一試合チームのためにできることをやるだけです」。辻野球の申し子に慢心はない。 (平尾 類)

 ◆源田 壮亮(げんだ・そうすけ)1993年(平5)2月16日、大分県生まれの24歳。小3からソフトボールを始め、中学から硬式野球。大分商―愛知学院大を経て、トヨタ自動車に進み、16年の都市対抗で初優勝に貢献。優秀選手に輝いた。同年ドラフト3位で西武入団。球団では36年ぶりとなる新人遊撃手の開幕スタメンを果たした。1メートル79、73キロ。右投げ左打ち。