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プロ野球

千曲川硬式野球クラブ “V請負人”小林が値千金2ラン

 ◇第44回全日本クラブ野球選手権大会第2日(2019年8月27日 メットライフD)

<千曲川硬式野球ク・ゴールデンリバース>3回、右越え2ランを放ち笑顔の千曲川硬式野球ク・小林

 1回戦4試合が行われた。千曲川硬式野球クラブ(北信越)はBCリーグ信濃から古巣に復帰した小林峻外野手(23)の2ランなどで4―0と快勝した。ビッグ開発ベースボールクラブ(九州)は内野手登録の宮城海人(20)が今大会完封一番乗り。また横浜金港クラブ(関東)とマツゲン箕島硬式野球部(西近畿)もそれぞれ初戦を突破した。28日は準々決勝4試合が行われる。

 予想以上に伸びた打球に小林は50メートル5秒78の俊足を緩めた。1点リードの3回2死一塁から中越え2ラン。「たまたまです。狙って打ったわけじゃない。自分の武器は足ですから」。ルートインBCリーグ・信濃に在籍した昨年8月10日以来の公式戦アーチに頬が緩んだ。

 13年夏、上田西(長野)で甲子園に出場した翌春に加入したが3年後、プロを夢見て独立リーグの門を叩いた。「自分の中でなれるかなれないか2年間だけと決めていた」。昨秋にセ・リーグ球団から調査書こそ来たが、ドラフト指名はなし。今春古巣に復帰した。

 心機一転、「優勝請負人」は「2番・右翼」で躍動している。「僕は高校、独立リーグでともに優勝したんです。だから今大会も」。高校野球の長野大会に続き、BCリーグでは17年地区年間優勝。今度はクラブ日本一へ突っ走る。 (伊藤 幸男)

≪8年ぶり白星≫横浜金港クラブは、1942年創部の古豪が8年ぶりの白星を挙げた。立役者は2安打2打点の西丸だ。国学院大の昨季主将は今春加入。4年前の腰痛手術で卒業単位が足りず留年し、落胆しているときに誘われた。「声を掛けられなかったら野球はやってなかった」。2年前の春に東都リーグでベストナイン(DH)に輝いた強打者は感謝し「全国大会は初めてだから楽しい。大学は2位が最高なんで」。専用球場と寮がある恵まれた環境から、沿線バスで練習場を回る日々も充実していると強調した。

≪昨夏準V金農3人デビュー≫ゴールデンリバースは、昨夏の甲子園で準優勝した金足農のメンバー3人が社会人となって全国大会にデビュー。準々決勝の近江戦でサヨナラ2ランスクイズを決めた斎藤璃、大友がスタメン、吉田輝(日本ハム)とバッテリーを組んだ菊地亮は代打で出場したが、3人とも無安打に終わった。「社会人の投手は切れがあった。来年はベスト4以上を目指したい」と斎藤璃は悔しそうだった。

≪宮城が大会初完封≫ビッグ開発ベースボールクラブの背番号2をつけた野手登録の宮城が、YBC柏を4安打に封じて大会初完封し、チームを8強に導いた。高卒3年目の20歳。真和志高(沖縄)では投手だったが、野手で入団。昨秋から「投手に戻りたい」と直訴し、九州予選で好投しての全国舞台だった。「マウンドが硬めで投げやすかった。打たせて取れました」と147球の快投を振り返った。