オリックス―日本ハム１９ 　オリックスに勝利し、ファンの声援に応える日本ハム・中田＝京セラドーム【写真提供：共同通信社】

■中田翔（北海道日本ハム）
○6-1vsオリックス（京セラD大阪）
打撃成績／一邪飛、左安、左2②、左2、二ゴロ

　北海道日本ハムの中田翔が約2週間ぶりの一軍で3安打2打点と活躍し、チームのカード勝ち越しに貢献した。

　8月13日に右手母指球部挫傷の診断で一軍登録を抹消されていた中田。「4番・一塁」でスタメン復帰した試合で、猛打賞の活躍で存在感を見せつけた。3回に第2打席でレフトへ復帰後初安打を放つと、2点リードの5回には2死1、2塁の場面で左中間を破る2点タイムリー2塁打。オリックスを突き放した。中田は「ツーアウトからみんながチャンスで回してくれたので、何とかしたいという思いで打席に立った。追加点が欲しい場面で一本出てよかった」と喜んだ。さらに7回にはレフトへ高々と上がった打球が、天井の内側に入る2塁打となって猛打賞を記録。「抹消前に自分のスイングができず、悔しい思いをしていた。あの打席は自分のスイング、気持ちいいスイングをしようと心がけていた」と会心の一打を振り返った。

　中田の登録抹消中、チームは3勝6敗1分と失速していた。それでも現在4位のチームは3位の東北楽天に1ゲーム差、2位の埼玉西武にも3.5ゲーム差と、クライマックスシリーズ圏内にいる。「苦しい日々もファンの声援に勇気付けられた」という中田は「2、3位までゲーム差もほとんどないので、ここからみんなでひとつになって巻き返していきたい」と決意を示した。残り25試合となったチームで、4番打者としてチームの不沈を左右する存在になる。