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村上頌樹&小川翔平の1年生コンビが躍動!東洋大が国学院大との首位攻防戦に連勝【東都大学野球】

★勝利への執念燃やす猛抗議

国学院大 000100100=2
東洋大 044000100=9
【国】●小又、小玉、今泉、田中、安西—横井、川野辺
【東】◯村上、山下(雅)−西川
本塁打:国学院大・鹿屋《4回ソロ》

3打点の活躍を見せた小川翔平(東洋大)


投打の1年生コンビが躍動した東洋大が国学院大に快勝。優勝争いに向けて負けられない国学院大戦で見事に連勝し、首位に躍り出た。

東洋大は初回、国学院大先頭の山崎剛内野手(4年・日章学園)のレフトへの大飛球を左翼手の古田塁外野手(4年・天理)がダイレクトキャッチしたかと思われたが、審判団は「フェンスに当たってからの捕球」とし二塁打となった。

これに東洋大の高橋昭雄監督が10分あまり抗議したが判定は覆らなかった。その後、内野安打や四球で二死満塁のピンチを迎える。だが、ここで先発の村上頌樹投手(1年・智辯学園)がストレートで空振り三振を奪いピンチを脱出。昨年のセンバツ優勝投手の真骨頂を見せた。

審判団に抗議する高橋昭雄監督(東洋大)


すると打線は2回、国学院大先発の最速152km/h右腕・小又圭甫投手(4年・千葉英和)から西川元気捕手(4年・浦和学院)と宝楽健吾外野手(4年・PL学園)の連打でチャンスを作ると、相手捕手のパスボールで先制。さらに死球を挟み、小川翔平内野手(1年・霞ヶ浦)が2点タイムリーを放ち、早々と小又をノックアウトした。その後も古田のタイムリー、3回には再び小川のタイムリーと竹原祐太外野手(3年・二松学舎大附)の走者一掃三塁打で3回までに8点を奪って、試合の主導権を完全に握った。

盛り上がる東洋大ベンチ


投げては村上が落ち着いた投球で7回途中まで試合を作ると、7回途中からは山下雅善投手(2年・東邦)が試合を締めて、東洋大が連勝を飾った。

東洋大は翌々週の日本大戦で連勝を果たせば、2011年春以来の優勝が決まる。

一方、敗れた国学院大は首位から陥落し、自力優勝が消滅した。ただ、次週の亜細亜大戦で連勝するなどし、最終週に試合を残す東洋大にプレッシャーをかけたいところだ。

先週に続き2勝目を挙げた村上頌樹(東洋大)


◎東洋大・小川翔平内野手

「監督さんがあれだけの時間を割いて抗議されていたので、この試合がどれだけ大事な試合なのか身にしみていました。同期の村上も頑張っていましたし、今日も“頼むよ”と言われていたので打てて良かったです」

◎国学院大・鳥山泰孝監督

「踏ん張らないといけないところで踏ん張らないとこうなってしまいます。(離脱中の)エース・清水昇(3年・帝京)がいる・いないではなく、11四死球を出しているようでは勝てない。次のカードに向けてしっかりと準備をしていきたいです」

文・写真:高木遊