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侍ジャパン

巨人・坂本、自己最多32号 遊撃手史上初の3割30本100打点見えた

 ◇セ・リーグ 巨人4―2阪神(2019年8月17日 東京D)

初回1死、先制ソロ本塁打を放つ坂本勇(撮影・木村 揚輔)

 巨人の坂本勇人内野手(30)が17日、阪神戦の初回に決勝となる先制の左中間への32号ソロを放った。プロ13年目で10年に記録した31本を9年ぶりに更新する自己最多本塁打をマーク。リーグトップの本塁打に加え、打率・311で80打点とし、遊撃手で史上初となる「打率3割、30本、100打点」を視界に捉えた。チームも3連勝し、5年ぶりのV奪回へ前進した。

 しっかりとタイミングを取れるから強く振ることができ、アーチを量産できる。坂本勇が放ったキャリアハイの32号は、超一流の技術が凝縮されていた。

 初回1死から左中間への先制ソロは「あまり得意なピッチャーじゃなかったけど、打てて良かった」。西とは試合前まで通算8打数1安打と苦手にしていた。129キロと初球の緩いスライダーに、並の打者ならタイミングを外されただろう。

 左足を一度後ろに引き、ステップを踏んで「間」をつくった。そこからもう一度足を上げて対応。10年の自己最多本塁打を更新した。9年前も知る原監督は「いい先制パンチ。しかも初球だったという点でパーンと目が覚めた。一回り、二回り大きくなった」と、技術の向上を評した。

 本塁打数はリーグトップ。2番打者として、自身初のキングへ突き進む。開幕直前の3月に2試合行われたマリナーズとのプレシーズンゲーム。外国人記者から「マリナーズから誰か引き抜けるなら?」と、突拍子もない質問を受けた原監督は「あえて名前は挙げませんが2番バッターがいいです」と答えた。

 その打者は2戦2本塁打のハニガー。昨季までのメジャー3年間で計47本塁打し、昨秋の日米野球の米国代表にも選出された。原監督は4年ぶりに現場復帰が決まった昨秋から、日本では定着していなかった「強打の2番」構想を抱き実践。5年ぶりV奪還へ走るチームの中で「代々、キャプテンは頑張るのよ」と認める坂本勇こそ、最強のピースだ。

 「いい先制点になって良かった。1本でも多く打てるように頑張ります」と坂本勇。主将5年目で初となるリーグ制覇に向け、本塁打を積み重ねていく。 (神田 佑)