- 大学野球
2017.05.09 18:53
ドラフト候補捕手・小畑尋規が投手陣を引っ張り、立正大が開幕8連勝で優勝【東都大学野球2部】
★「捕手が投手を育てる番」
駒澤大vs立正大2回戦
駒澤大 010000003=4
立正大 01031020X=7
【駒】●辻本、塩田、白銀、保坂—長
【農】◯釘宮、須佐見—小畑
本塁打:駒澤大・酒井(良)《9回3ラン》
立正大が開幕から怒濤の8連勝で東都大学野球2部リーグの優勝を決め、1部・2部入替戦(対1部6位専修大)への出場権を獲得した。
今年の立正大は、昨年まで投手陣の軸となっていた黒木優太投手(現オリックス)と堀誠投手(現NTT東日本)が卒業。その中で坂田精二郎監督は「もともと力のあった2人が覚悟を持って取り組んでくれました」と、防御率0点台から1点台前半の好投をしている鈴木友也投手(3年・越ヶ谷)と釘宮光希投手(3年・日大三)の両先発右腕を優勝の要因に挙げた。
また、ドラフト候補にも挙がる小畑尋規捕手(4年・北照)については「昨年までは投手に育ててもらったので、今度は“捕手が投手を育てる番だ”と言っていました。ここまでは上出来です」と、そのリードを称えた。
また打撃面でも1回戦でタイムリーを放つと、この日は冷静に2四球を選んでチャンスを広げ、それがいずれも得点に繋がった。さらに7回にはダメ押しのスクイズを成功させ、チームを勝利に導いた。
2010年春以来の1部復帰に向けて、小畑は「入替戦までの1カ月でレベルアップしていかないと確実にやられます。前回(2014年春)の入替戦を知る最後の学年なので、絶対に勝つという気持ちで引っ張っていきたいです」と気を引き締めた。
◎立正大・坂田精二郎監督
「投手陣が昨年より力が無いと分かっている分、小畑が他の野手を信頼してくれています。野手も軸が抜けましたが、競争が生まれて底上げができました。今年は実力の抜けた選手がいない分、まとまりがあります」
◎立正大・小畑尋規捕手
「まだ入替戦があるので100%安心したわけではないですが、第1段階はクリアできました。昨春は開幕7連勝しながら優勝を逃したので、みんなで“気を抜くな”と引き締めて戦いました」
文・写真:高木遊