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ドラフト候補捕手・小畑尋規が投手陣を引っ張り、立正大が開幕8連勝で優勝【東都大学野球2部】

★「捕手が投手を育てる番」

駒澤大vs立正大2回戦

駒澤大 010000003=4
立正大 01031020X=7
【駒】●辻本、塩田、白銀、保坂—長
【農】◯釘宮、須佐見—小畑
本塁打:駒澤大・酒井(良)《9回3ラン》

小畑尋規(立正大)


立正大が開幕から怒濤の8連勝で東都大学野球2部リーグの優勝を決め、1部・2部入替戦(対1部6位専修大)への出場権を獲得した。

今年の立正大は、昨年まで投手陣の軸となっていた黒木優太投手(現オリックス)と堀誠投手(現NTT東日本)が卒業。その中で坂田精二郎監督は「もともと力のあった2人が覚悟を持って取り組んでくれました」と、防御率0点台から1点台前半の好投をしている鈴木友也投手(3年・越ヶ谷)と釘宮光希投手(3年・日大三)の両先発右腕を優勝の要因に挙げた。

また、ドラフト候補にも挙がる小畑尋規捕手(4年・北照)については「昨年までは投手に育ててもらったので、今度は“捕手が投手を育てる番だ”と言っていました。ここまでは上出来です」と、そのリードを称えた。

釘宮光希を励ます小畑尋規(立正大)

また打撃面でも1回戦でタイムリーを放つと、この日は冷静に2四球を選んでチャンスを広げ、それがいずれも得点に繋がった。さらに7回にはダメ押しのスクイズを成功させ、チームを勝利に導いた。

2010年春以来の1部復帰に向けて、小畑は「入替戦までの1カ月でレベルアップしていかないと確実にやられます。前回(2014年春)の入替戦を知る最後の学年なので、絶対に勝つという気持ちで引っ張っていきたいです」と気を引き締めた。

優勝トロフィーを受け取る小畑尋規(立正大)


2部リーグ優勝記念写真(立正大)


◎立正大・坂田精二郎監督

「投手陣が昨年より力が無いと分かっている分、小畑が他の野手を信頼してくれています。野手も軸が抜けましたが、競争が生まれて底上げができました。今年は実力の抜けた選手がいない分、まとまりがあります」

◎立正大・小畑尋規捕手

「まだ入替戦があるので100%安心したわけではないですが、第1段階はクリアできました。昨春は開幕7連勝しながら優勝を逃したので、みんなで“気を抜くな”と引き締めて戦いました」

文・写真:高木遊