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菅野粘投!法大が終盤の集中打で慶大に逆転勝利!【東京六大学野球】

先発して7回3失点と粘りの投球を見せた法大・菅野=神宮球場

★7回裏に一挙4点を奪取

☆慶應義塾大vs法政大2回戦
慶應義塾大 201 000 010=4
法政大   010 000 40×=5
【慶】髙橋佑、菊地、内村、土井、佐藤-郡司
【法】菅野、熊谷-鎌倉、中村浩

 延長12回引き分けから仕切り直しの2回戦。慶大は前日3番手で1イニングを投げた髙橋佑樹(2年・川越東)が先発。対する法大は今季4試合16回1/3イニングを投げて防御率1.10の安定感を誇る菅野秀哉(3年・小高工)がマウンドに上った。
 序盤は慶大ペース。1回表に2死1、2塁から5番・郡司裕也(2年・仙台育英)、6番・清水翔太(4年・桐蔭学園)の連続タイムリーで2点を先制すると、1点を返された直後の3回表に柳町達(2年・慶應)の2塁打から4番・岩見雅紀(4年・比叡山)がタイムリーを放って序盤を3対1の2点リードで終えた。
 中盤は互いに無得点でスコアは動かず。しかし、7回だった。7回表に2死満塁のピンチを凌いだ法大はその裏、川口凌(3年・横浜)の内野安打から無死2、3塁として8番・船曳海(2年・天理)がライトオーバーのタイムリー2塁打で1点差とすると、代打・小林満平(3年・中京大中京)がライト前へ同点タイムリー。さらに1番・相馬優人(2年・健大高崎)が右中間を破る2塁打を放って2者が生還。この回4安打を集めて4点を奪って逆転に成功した。

7回裏、相馬のタイムリーで生還して笑顔を見せる船曳(左)と小林(右)=神宮球場

 序盤に失点した先発の菅野は、中盤3イニングは1安打に抑えて立ち直り、7回を9安打3失点にまとめて今季2勝目。慶大は逆転を許した直後の8回に無死1、3塁から倉田直幸(4年・浜松西)の犠牲フライで1点差に詰め寄り、さらに2死1、2塁から河合大樹(3年・関西学院)がレフト前へ弾き返したが、法大・森龍馬(4年・日大三)の好返球の前に本塁タッチアウト。相手の9安打を上回る計12安打を放ったが、あと一歩及ばなかった。

◎法政大・青木久典監督
「すごい試合でしたね。ワンチャンスをものにしたのが大きかった。ずっと苦しい展開の中で(7回裏先頭の)川口が出たのがポイントだった。どんな形でもいいから(塁に)出ろと言っていた形ができた。(8回表の森の好返球には)昨日といい今日といい、日頃の練習がよく出たと思います。外野の送球に関しては春先から厳しく言って特訓していましたから。(リリーフした)熊谷の存在も大きいですし、今日は粘り強さを出してくれた。明日に向けてしっかりと準備したいと思います」